発達障害(自閉症・多動症など)の原因はDHA不足?脳に不可欠な油とは

発達障害(自閉症・多動症など)の原因はDHA不足?脳に不可欠な油とは

話す内容が一方的で会話のチャッチボールができなかったり、規則性に強いこだわりを持つのが特徴の自閉症スペクトラム障害(ASD)。
これは100人中1~2人の割合で発症している、発達障害の1つです。

発達障害は他にも、じっとできなかったり、人の話を聞いていないように見える注意欠如・多動性障害(ADHD)や、知能に問題はないのに字を読んだり書くことができない学習障害(LD)など、さまざまな症状があります。

なお、発達障害の明確な原因は分かっていませんが、どの症状にも共通しているのは脳がうまく機能していないこと。
そのため脳に働きかければ、発達障害の予防・改善が期待できると考えられています。

そこで注目されたのが、油です。
私たちの脳は60%が油でできているため、脳の発達や働きに油が欠かせないのです。

では、油が脳の働きや発達障害にどう影響しているのか、確認していきましょう。

発達障害は、脳が上手く働いていない

発達障害は、脳が上手く働いていない

発達障害は、自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、症状によってさまざまなタイプがあります。

同時に2つ以上のタイプを併発したり、同じタイプでも人によって症状の差が大きく、どのタイプか見極めるのが困難です。(※各症状の特徴は、最後にお伝えします。)

ただ、どの症状にも共通しているのが、脳の機能不足。
発達障害の原因は解明中ですが、正常な人に比べて脳の前頭葉や中枢神経などが、上手く機能していないことが確認されています。

前頭葉は脳の大部分を占める大脳にあり、思考や理性、運動を司る器官。
感情のまま動かずに我慢したり、整理整頓や物事の順序立て、おしゃべりや体を動かすことなど、日常生活や人間関係を築く上で欠かすことのできない、重要な要素を管理しています。

一方、中枢神経は脳と脊髄にあり、全身の細胞や神経に指令を送る神経系の主軸となる部分。

発達障害を抱える人は、これらの脳の機能が上手く働いていないのです。

そこで注目されたのが、油。
私たちの脳は60%が油でできているため、食事から摂取する油が脳の働きに何らかの影響を与えていると考えられたのです。

魚の油に豊富なDHAは、脳の働きを高める

魚の油に豊富なDHAは、脳の働きを高める

結論からいうと、油は脳の発達や働きに大きく影響を与えています。

特に重要とされるのが、魚の油に豊富に含まれるDHAです。

DHAとは、油を構成する脂肪酸(油の成分)の1つ。
脳の働きを良くする作用があり、脳の発達に欠かせない成分です。

また脳の神経細胞はDHAが20%以上含まれていないと、正常に働くことができません。
特に、発達障害の人は正常な人と比べて、血中のDHA濃度が低い傾向にあります。

そのため、脳に必要不可欠なDHAを摂取することで、発達障害の予防や改善に作用するのではと期待されているのです。

なお、私たちの脳が最も発達するのは胎児期から3歳頃まで。
この時期に摂取するDHAの量が、脳の発達に大きく影響します。

実際に、DHA濃度が高い妊娠中の母親と、そうでない母親の子どもでは、DHA濃度が高い母親の子どもの方が知能指数(IQ)は高くなることが確認されています。

また3歳を過ぎたからといって、DHAの効果が得られないわけではありません。

アメリカの研究では、5~12才の学習障害(読み書きに困難をきたす発達障害)を持つ子どもに、DHAを含むオメガ3(DHA・EPA・α-リノレン酸の総称)を摂取させたところ、症状が改善。

ほかにも、9~12才の注意欠如・多動性障害の子どもが、オメガ3の摂取によって注意力の向上や落ち着きのなさが改善されたという研究結果が、アメリカやドイツで報告されています。

不足しているDHAを補うことで、脳の働きが促されて症状が改善されたのです。

ただDHAを豊富に含む魚には、有害な水銀が含まれています。
では、DHAを安全に摂取するために、DHAの注意点について見ていきましょう。

DHAを摂取する際の注意点

発達障害の予防・改善には、脳の発達や働きを高めるDHAを補う必要があります。

脳が最も発達する時期は胎児期から3歳頃なので、妊娠中に摂取するDHAの量が重要。

ただ心配なのが、魚に含まれている水銀です。
水銀は神経系に障害をもたらす危険性があり、その影響を最も受けやすいのは胎児です。

そのためDHAは摂取したいけど、水銀の影響が心配で魚を食べるのは不安だという人もいると思います。

しかし水銀の影響は、魚の種類や摂取量に注意すれば問題ありません。

水銀は食物連鎖により、大きな魚になるほど体内に蓄積されていきます。
マグロやカジキ、クジラなどの大きな魚は、1人前80gを目安に週1~2回までに留めておきましょう。

また、家庭で食べることの多いアジやイワシ、サバ、ブリ、ツナ缶などは、水銀の蓄積量が少ないので、妊娠中も摂取量に制限はありません。
そのため小さな魚を中心に食べれば、水銀の心配なくDHAを補うことができます。

なお、DHAは魚だけでなく、亜麻仁油やえごま油からも摂取できます。
亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸は、体内で一部がDHAに変換されるので、魚を食べなくてもDHAを補うことができるのです。

ただ、オメガ3(DHAやα-リノレン酸など)は摂り過ぎると、下痢や出血が止まりにくいなどの副作用を起こす場合があります。
亜麻仁油やえごま油は、1日小さじ1杯程度にとどめておきましょう。

では最後に、発達障害の症状について見ていきましょう。

自閉症や多動症など、発達障害はさまざまな症状がある

自閉症や多動症など、発達障害はさまざまな症状がある

はじめにもお伝えしましたが、発達障害にはさまざまな症状があります。

発達障害の代表的な症状は、自閉症スペクトラム(ASD)・注意欠如・多動性障害(ADHD)・学習障害(LD)など。
では、3つの症状の特徴をひとつずつ見ていきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害は、アスペルガー症候群と自閉症の総称。
「コミュニケーション障害」「行動や興味への強いこだわり」「想像力の欠如」の3つの特徴があります。

会話のキャッチボールができず、一方的な会話内容になったり、規則性を好む傾向が強いため、おもちゃを一列に並べるなどの言動が見られます。

また、相手の気持ちを思いやる想像力が乏しいため、思ったことを何でも口にし、相手が怒っても何に怒っているのか理解することができません。

以前まで一般的には、アスペルガー症候群は知能指数(IQ)が70以上の高機能自閉症を指し、知能指数が70以下の低機能自閉症は自閉症と呼ばれていました。

しかし、どちらも特徴的な3つの症状は同じため、近年では区別することなく自閉症スペクトラム障害と呼ばれています。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

2つ目の注意欠如・多動性障害にも、特徴的な症状があります。
それは、多動性・衝動性・不注意の3点です。

多動性とは、静かに座る場面でも立ち上がったり、手足を動かしたりして、じっとすることができないこと。

衝動性は質問が終わる前に答えたり、順番や他人のしていることを邪魔したりする行動。

不注意は忘れ物や無くし物が多かったり、人の話を聞いていないように見える状態などです。

授業中にいきなり立ち上がる児童は、この注意欠如・多動性障害を発症している恐れがあります。
また3つの特徴のうち、多動性の症状がない場合は注意欠如(ADD)とも呼ばれます。

学習障害(LD)

そして3つ目の学習障害は、知能に問題がないにも関わらず、読む・書く・計算するといった能力が低く、学習に困難をきたすものです。

以上の3つが発達障害の主な症状ですが、症状の現れ方には個人差があります。
そのため同じ自閉症スペクトラムでも、人によって症状がまったく違うこともよくあります。

なお、発達障害は決して珍しいものではありません。

2012年に文部科学省がおこなった調査では、小中学校の児童5万人のうち、何らかの発達障害がある児童の割合は、全体の6.5%を占めていました。
これは発達障害のある子どもが1クラスに2人いるという、発症率の高さを表しています。

発達障害は生まれつきの性質であり、病気ではありませんが、より日常生活を送りやすくするためにも脳に大切なDHAを摂取して、発達障害を予防・改善していきましょう。

まとめ

魚の油に豊富なDHAは、私たちの脳に欠かすことのできない重要な成分でした。
しかし、現代人は魚をあまり食べなくなっているため、私たちはDHAを十分摂取できていません。

そのため発達障害の予防・改善の目的だけでなく、誰もがDHAを積極的に摂取する必要があります。

とはいえ、魚を毎日食べるのは手間がかかり、続けるのは難しそうです…。

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α-リノレン酸は体内に入ると一部がDHAに変換されるので、魚を食べなくても脳に欠かせないDHAを補うことができるのです。

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