オメガ3が豊富なえごま油で花粉症や動脈硬化を予防!ダイエットにも効果的?

オメガ3が豊富なえごま油で花粉症や動脈硬化を予防!ダイエットにも効果的??

近年、体への影響が注目されている油。
その中でも体に良い油として話題なのが、『えごま油』です。

えごま油は、動脈硬化やがん、認知症などの病気予防、花粉症や肌荒れの改善、脂肪燃焼など、さまざまな効果が期待されています。

とはいえ、えごま油を摂取するだけで本当に健康になれるのか半信半疑の人もいるはず。

そこで、えごま油について調べてみました。
えごま油が体に与える影響や正しい使い方などについて、確認していきましょう。

えごま油って、どんな油?

えごま油(荏胡麻油)とは、エゴマというシソ科の植物の種から採れる油

えごま油(荏胡麻油)とは、エゴマというシソ科の植物の種から採れる油のこと。
私たちに馴染みのあるシソ(大葉)とは別の品種ですが、シソ科の一種から「シソ油(紫蘇油)」とも呼ばれています。

主な生産地は中国や韓国、日本では島根県や福島県などで栽培されています。

なお、えごま油は以前まで馴染みのない食用油でしたが、近年は体に良い油として一気に注目されるようになりました。

なぜなら、えごま油にはオメガ3脂肪酸という油の成分が豊富に含まれているから。

オメガ3は私たちの体に欠かせない重要な成分なので、食事から積極的に摂取する必要があるとされています。

しかし、オメガ3が豊富に含まれる食品はごくわずか。
その結果、私たちはオメガ3を十分に摂取できていないため、体内はオメガ3が不足しています。

そこで注目されたのが、えごま油。
えごま油にはオメガ3が豊富に含まれているため、少量の摂取で1日に必要なオメガ3を簡単に補うことができるのです。

えごま油に含まれるオメガ3は、動脈硬化や認知症、がんを予防する

そもそも、えごま油の摂取によってオメガ3不足を解消させる理由は、病気や老化のリスクを下げるため。
じつはオメガ3不足をはじめ、偏った油の摂り方が体に悪影響を与えています。

では、私たちの偏った油の摂取状況を見てみましょう。
下記は、私たちの油の摂取状況と、主な脂肪酸(油の成分)とそれぞれの代表的な油を表したものです。

脂肪酸摂取状況主な油
オメガ3不足亜麻仁油
えごま油
魚の油
オメガ6過剰サラダ油
大豆油
オメガ9普通オリーブ
オイル
飽和脂肪酸
過剰ぎみバター
肉の脂

主な脂肪酸は、えごま油に含まれるオメガ3を含めて4つあり、健康な体を保つためには、この4つの脂肪酸をバランス良く摂取する必要があります。

しかし表のとおり、私たちの油の摂り方はバラバラ。
えごま油などに含まれるオメガ3が不足している一方で、サラダ油などに含まれるオメガ6や肉の脂に多い飽和脂肪酸を過剰摂取しています。

特に問題なのが、サラダ油などに含まれるオメガ6の過剰摂取と、えごま油などに含まれるオメガ3不足です。

なぜなら、オメガ6には体内に炎症を起こす炎症作用があり、オメガ3はその炎症を抑える抗炎症作用がるから。

オメガ6は体内に炎症を起こす炎症作用があり、摂取不足のオメガ3は炎症を抑える抗炎症作用がある

ですから偏った油の摂り方が原因で、私たちの体内では過剰摂取したオメガ6による炎症が起こり、オメガ3不足のため炎症を止められずにいるのです。

オメガ6は過剰摂取すると、炎症物質を発生させて体内の細胞を傷つけます。
炎症物質によって細胞が傷つけられると、細胞がある臓器もダメージを受けるため、臓器は正常に機能できなくなります。

その結果、動脈硬化や認知症、がん、肌のたるみ・シワ、便秘など、さまざまな病気や老化現象が引き起こされるのです。

また炎症物質の攻撃から細胞を守ろうと、体の免疫機能は敏感に反応します。
しかし炎症が長引くにつれて、免疫機能の反応はどんどん過敏に。

その結果、少しの異物に対しても過剰反応を起こすようになり、過剰な免疫反応が原因で花粉症などのアレルギー症状が引き起こされてしまうのです。

このように体内で炎症が起こると、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
この炎症を防ぐには、油の摂り方を見直さなければいけません。

改善が必要な油の摂り方のポイントは、下記の2つ。

【体内の炎症を防ぐポイント】

炎症を起こすオメガ6が多い ⇒ サラダ油・大豆油を控える
炎症を抑えるオメガ3が豊富 ⇒ 亜麻仁油・えごま油を摂取する

体内の炎症を抑えるためにも、今日から実践していく必要があります。

えごま油はダイエットや美肌にも効果的

えごま油はダイエットや美肌にも効果的

またオメガ3は体内の炎症を抑える作用だけでなく、ダイエット効果も期待できます。

これは、オメガ3が脂肪を分解する酵素の働きを活性化させるから。

そもそも脂肪がエネルギーとして消費されるには、まず分解される必要があります。
オメガ3はその分解を促すため、体脂肪がエネルギーとして消費されやすくなるのです。

特に、体を動かす4時間前に摂取すると、脂肪がより燃焼されやすくなるのでおすすめです。

さらに、えごま油にはポリフェノールの一種である「ルテオリン」や「ロスマリン酸(ロズマリン酸)」も含まれています。

どちらも抗酸化作用があり、ルテオリンは脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎)、ロスマリン酸は認知症や花粉症の予防効果が確認されています。

またロスマリン酸は抗菌・抗炎症作用もあるので、肌荒れの予防・改善にも効果的。
肌の炎症を抑えて美肌を保つとして、化粧品の原料にも利用されています。

このように、えごま油には体に良い成分がたくさん含まれています。
しかし流通しているえごま油の中には、肝心のオメガ3が少ししか含まれていない製品があったのです。

えごま油の品質は、色や風味では分からない

えごま油の品質は、色や風味では分からない

2015年、国民生活センターによる品質調査において、調査したえごま油20種類のうち1点が、オメガ3より他の脂肪酸(油の成分)のほうが多く含まれていたのです。
(参考資料)国民生活センター:見た目だけでは分からない、えごま油の品質

本来、えごま油にはオメガ3が全体の6割ほど含まれています。
国民生活センターが調査した20種類中19点も、オメガ3が約56~65%含まれていました。

しかし残り1点は、オメガ3の割合がわずか33.6%。
そればかりか、炎症作用のあるオメガ6の割合は36.1%と、オメガ3よりもオメガ6のほうが多く含まれていたのです。

ちなみに、えごま油は製品によって薄黄色~茶褐色まで色のバラつきがありますが、色の違いでオメガ3の量は判断できません。

えごま油の色の差は、原料のエゴマの種子を焙煎しているかどうか。
焙煎したエゴマの種子から採れる油は濃い黄色~茶褐色で、焙煎していないエゴマの種子からは薄い黄色の油が採れるのです。

油の色は変わりますが、焙煎しても種子に含まれる油は空気に触れないので、焙煎によって品質が大きく変わることはありません。

ですから、えごま油を購入する際は色や風味で判断せず、オメガ3が含まれている量を必ずチェックしましょう。

なお、一般的なえごま油に含まれる脂肪酸(油の成分)の割合は、下記のとおりです。

えごま油の成分表グラフ

  • 飽和脂肪酸

    6.4%

  • オレイン酸

    15.7%

  • リノール酸

    15.0%

  • α-リノレン酸

    59.8%

  • その他

    3.1%

この中でオメガ3に当てはまる脂肪酸は、全体の約6割を占めるα-リノレン酸。

α-リノレン酸は亜麻仁油やサチャインチオイルにも多く含まれていますが、えごま油はその中でもα-リノレン酸が最も多く含まれています。

ですから、えごま油を購入する際はα-リノレン酸の割合が6割以上のものを選びましょう。

ちなみに、オメガ3やオメガ6とは脂肪酸を分類するグループ名のこと。
そのため実際の油には、α-リノレン酸やリノール酸といった脂肪酸が含まれています。

脂肪酸グループ脂肪酸の種類主な油
オメガ3α-リノレン酸
EPA
DHA
えごま油
亜麻仁油
魚の油
オメガ6 リノール酸
アラキドン酸
サラダ油
大豆油

なお、オメガ3の主な種類は「α-リノレン酸」・「EPA」・「DHA」の3つ。

α-リノレン酸はえごま油をはじめ、亜麻仁油やサチャインチオイル、クルミ、チアシードなど植物由来の原料に多く、EPAとDHAはイワシやサバなどの青背の魚に豊富に含まれています。

この3つの成分のうち、EPAは強力な抗炎症作用があり、DHAは脳の発育や働きに関わる重要な成分。

そのため植物由来のα-リノレン酸より、魚に豊富なEPAやDHAのほうが体内の炎症を防ぐ効果が高いと考えられています。

とはいえ、α-リノレン酸も体内の炎症防止に欠かせません。

なぜならEPAやDHAが体内で発生した炎症を抑えるのに対して、α-リノレン酸は炎症を起こす原因物質の発生を食い止めるから。

そのため、えごま油などからα-リノレン酸を体内に摂り込んでおくと、炎症を未然に防ぐことができます。

このように、オメガ3は私たちの健康に欠かせない成分です。
しかし、えごま油などのオメガ3オイルは使い方をまちがえると、体に有害な油になる危険性があります。

体に良い成分を安全に摂取するためにも、えごま油の注意点を確認しましょう。

えごま油は加熱厳禁!加熱調理にはオリーブオイルを使おう!

えごま油は加熱厳禁!加熱調理にはオリーブオイルを使おう!

油は加熱調理に使用することが多いですが、えごま油などのオメガ3オイルは加熱調理に使用してはいけません。

オメガ3は油の成分の中でも特に熱に弱いため、火を通すとすぐに酸化します。
酸化した油は体内に取り込まれると、細胞に含まれる脂質を酸化させて病気や老化を引き起こす危険性があります。

ですから、加熱調理には熱に強い油を使用することが大切です。

熱に弱いオメガ3とは反対に、バターに含まれる飽和脂肪酸やオリーブオイルの主成分であるオメガ9は、酸化しにくい熱に強い脂肪酸(油の成分)です。

そのため、加熱調理にはバターやオリーブオイルを使用しましょう。

 脂肪酸代表的な油
熱に強い飽和脂肪酸
オメガ9
バター
オリーブオイル
熱に弱いオメガ6
オメガ3
サラダ油
亜麻仁油

特におすすめは、オメガ9が豊富なオリーブオイル。
オメガ9は過剰摂取しても大きな副作用はないので、安心して毎日使用できます。

加熱調理にはオリーブオイルを使用し、熱に弱いえごま油はそのまま摂取するなど、油は熱への強さによって使い分けましょう。

さらに、えごま油はカボチャやアボカドなどのビタミンEが多い食品と摂取すると、ビタミンEの強力な抗酸化作用がえごま油の酸化を防止してくれます。

また、油だけの摂取よりも他の食品と摂取するほうが体内に吸収されやすく、人によっては魚臭さや苦味などを感じる場合も、えごま油の独特な風味が目立たなくなるのでおすすめです。

ちなみに、えごま油と同じくオメガ3が豊富な魚も、刺し身で食べるか、加熱する場合は焼き魚よりも煮魚にするほうが、魚に含まれるオメガ3を壊さず摂取できます。

ただ、オメガ3不足を一気に解消したくても、えごま油などでオメガ3を大量に摂取してはいけません。

オメガ3を一度に大量に摂取すると、下痢や吐き気を引き起こす場合があります。

さらに、オメガ3は血液を固まらせる血小板の凝集を抑える作用があるため、傷口の出血が止まりにくくなる恐れもあります。

厚生労働省が推奨するオメガ3の摂取量の目安は、1日1g以上。
えごま油では、小さじ1杯(5g)程度の量で十分です。

オメガ3は短期間の摂取ではなく、毎日少量を長期的に摂取し続けることが大切です。
えごま油の摂取を習慣づけて、オメガ3不足を解消して体内の炎症を防止しましょう。

まとめ

えごま油には、私たちに必要なオメガ3が豊富に含まれているので、積極的に摂取していきましょう。
ただ、今まで使用したことがないと、なかなか挑戦しづらい人も多いはず。

そこでおすすめなのが、『ピュアフィールドのボタニカルオイルミックス』です。

ピュアフィールドのボタニカルオイルミックス

ボタニカルオイルミックスは、オメガ3が豊富なえごま油と亜麻仁油に、酸化に強いオメガ9が主成分のオリーブオイルとアボカドオイルがブレンドされています。

強力な抗酸化成分のビタミンEもたっぷり含まれているので、油や体内の酸化の防止にも効果的。

また、1日分ごとに個包装されているので、初めてオメガ3オイルを挑戦する人も気軽に利用できます。

1袋で1日に必要なオメガ3の約85%と、ビタミンEは100%摂取できる健康オイルです。

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続いて、加熱調理におすすめなのが『オリーブハートのオリーブオイル』です。

オリーブハートのオリーブオイル

特徴は、オリーブの実を収穫してから10時間以内にコールドプレス製法で搾油することで可能になった酸度の低さ。

オリーブハートの酸度は0.5%以下で、国際オリーブオイル協会(IOOC)が定める酸度0.8%の基準をはるかに下回っています。

またオリーブハートは、日本人の舌に合うようにブレンドされた4種類のオリーブオイルが四季ごとに味わえるのも魅力。

苦味を控えめに調合されているので、和食料理やオリーブオイルの独特な風味が苦手な方にもおすすめです。

⇒オリーブハート公式サイトへ

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