がんは油で防ぐ!がんの原因サラダ油とがんを防ぐオメガ3

がんは油で防ぐ!がんの原因サラダ油とがんを防ぐオメガ3

日本の死因1位のがん。
しかし、がんは予防することができます。
その秘訣は油。

魚の油に含まれるEPAやDHAといったオメガ3の油を上手に摂れば、がんは予防できるのです。

健康な体を手に入れるには、どんな油を摂るかで決まります。
がん予防に効く油と、がんを招く油について学んでいきましょう。

増え続けるがん死亡数

1981年以降、日本の死因1位はがん、当時の死亡者数は約16万人でした。
その後も死亡者数は増え続け、2014年にがんが原因で亡くなった人は36万人以上。
1981年の死亡者数より2倍以上と急激な増加傾向にあります。

そもそもがんはウイルスが原因ではなく、自分の細胞が変化することで発症します。
がんの最初のきっかけは、私たちの体にある正常な細胞がタバコや塩分などによって傷つけられること。

そのため、がんを予防するにはまず細胞を傷つけるタバコや過剰な塩分、飲酒などを避けることが大切です。

しかし細胞が傷ついただけでは、まだ細胞はがんになっていません。
傷ついた細胞が炎症を起こしたときに、がんとなるのです。

細胞をがんに変えるサラダ油

傷ついた細胞はアラキドン酸という炎症物質によって、がん化されます。
アラキドン酸とは、サラダ油などに多く含まれるリノール酸が体内で変化したもの。

通常は免疫力の調整や脳の働きなどに欠かせませんが、量が多くなると炎症を引き起こす作用があります。
傷ついた細胞に炎症を起こし、がんへと変えてしまうのです。

タバコや塩分などが細胞を傷つけ、その傷ついた細胞を炎症させてがんへと変えるアラキドン酸。

がんを発症させる決定的な要因は、サラダ油などに含まれるリノール酸が変化したアラキドン酸なのです。

また体内には細胞の傷を修復して、炎症防ぐ免疫細胞もあります。
しかし体内にアラキドン酸が大量にあると、免疫細胞の修復は追いつかず、炎症が進んでしまうのです。

そのため細胞の炎症を防ぐだけじゃなく、細胞の傷を修復するためにも体内のアラキドン酸を増やさないようにすることが重要です。

タバコや塩分などを控えるのと同じく、サラダ油や植物油が含まれる加工食品の利用を減らすことが、がん予防につながります。

がん発症を防ぐオメガ3

サラダ油は細胞をがんに変える油でしたが、サラダ油とは逆にがんを抑制する油もあります。
その油とは亜麻仁油やえごま油、魚の油に含まれるオメガ3の油。

亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸、魚の油に含まれるEPAやDHAといったオメガ3の油にがん抑制効果があるのです。

オメガ3の油は、それぞれちがう働きでがんを防ぎます。
まずα-リノレン酸は、サラダ油に含まれるリノール酸から炎症性のあるアラキドン酸へ変化するのを抑えます。
アラキドン酸の量を抑えることで、細胞のがん化を防ぐのです。

2つ目は魚の油に含まれるEPAです。
オメガ3の油の中で最も抗炎症作用が強いEPA。
アラキドン酸の炎症を直接抑える力があり、細胞のがん化を食い止めます。

ちなみに一定期間が過ぎると、自然死を起こして消滅するのが通常の細胞。
しかしがん細胞は自然死を起こさないので消えることがありません。
消えるどころか、分裂を繰り返して増殖していくのです。

そこで3つ目のDHAが、すでにがんに変わった細胞に働きかけます。
増え続けるがん細胞の増殖速度を遅らせるだけでなく、自然死を起こしてがん細胞を消滅させるのです。

またがん抑制効果以外にもEPAとDHAは、脂肪や筋肉を分解させて体を衰弱させる悪液質を改善するなどの作用もあります。

まとめ

サラダ油の摂り過ぎががんを発症させるとは思ってもみませんでした。
サラダ油に含まれるリノール酸は多くの食品に含まれているため、どうしても過剰摂取になりがちです。

サラダ油の使用をやめて、亜麻仁油やえごま油、魚を食べることでオメガ3の油を積極的に摂るようにしていきたいですね。

またオメガ3の油は摂り過ぎると、止血作用のある血小板が十分に集まらず、出血が止まりにくくなる作用があります。

オメガ3の油は、1日小さじ1杯強で十分です。
オメガ3の過剰摂取は避け、サラダ油などリノール酸の摂取量を減らすことに力を入れていく方が効果的です。

がん予防は体内の炎症を防ぐことが大切です。
油はおいしさだけじゃなく、体への作用も重点において選んでいきましょう。

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