子どもが危険!?お菓子に含まれる植物油脂の中身は発ガン物質

子どもが危険!?お菓子に含まれる植物油脂の中身は発ガン物質。写真は洋菓子ですが、日本メーカーのお菓子を調べてみました。

子どもだけでなく、大人も大好きなチョコレートやスナック菓子。
ご飯の時間まで待ちきれずに、ついつい食べちゃいますよね。

しかし、ここでも気になるのはお菓子に含まれる油です。
原材料には『植物油脂』と表示されているだけ。

子どもに食べさせても安全なのでしょうか…?
植物油脂の正体について、メーカーに問い合わせてみました!

お菓子に含まれる油の正体

お菓子に含まれる植物油脂について、大手お菓子メーカーに電話で直接聞いてみました。
また、コンビニなどの揚げ油についても問合わせましたので、こちらも要チェックです。

問合わせたお菓子に含まれる植物油脂の内容は、下記のとおり。
(メーカーHPに掲載があったものは、HPを参考にしています)

・カルビー(ポテトチップス)
パーム油、米油

・明治(たけのこの里)
パーム油、ひまわり油、シア油、イリッペ油、サル油
※シア油、イリッペ油、サル油…その名の木から採れる油。

・ロッテ(コアラのマーチ)
パーム油、ひまわり油、菜種油

・グリコ(ポッキー)
イリッペ油、サル油、シア油、パーム油

・森永(ハイチュウ)
植物油脂の種類については、社外秘ということで教えてもらえませんでした。

・亀田製菓(ハッピーターン)
菜種油、パーム油

・カバヤ(さくさくぱんだ)
パーム油、ひまわり油

・東ハト(キャラメルコーン)
パーム油、ヤシ油、米油、菜種油

・不二家(アンマンパン幼児用ビスケット)
パーム油、菜種油、大豆油

・マクドナルド(揚げ油)
パーム油、牛脂

・ミスタードナッツ(揚げ油)
パーム油とコーン油

・ローソン(揚げ油)
ハイオレキャノーラ油、コーン油、パームオレイン油
※ハイオレキャノーラ油、パームオレイン油…通常よりオレイン酸(熱に強い脂肪酸)を多く含んだ油。

・ファミリーマート(揚げ油)
菜種油、コーン油、パーム油

・セブン-イレブン(揚げ油)
植物性油脂
※植物性油脂の種類については、社外秘ということで教えてもらえませんでした。

※ちなみに、チョコレートは『チョコレート』『チョコレート菓子』『準チョコレート』『準チョコレート菓子』の順にカカオ成分の含有量が少なくなります。

また、準チョコレートの2種はカカオから採れるココアバターが18%未満しか含まれておらず、その分植物油脂が多く使われています。

食品の国際基準を定めるコーデックス規格では、植物油脂が5%以上含まれているものはチョコレートと認めていませんが、日本はこの基準を無視し、植物油脂を5%以上含むものもチョコレートとして販売しているのです。

加工食品に共通する油

どのメーカーも1種類の油ではなく、数種類の油をブレンドしています。
そして、そのブレンド内容も商品ごとに変わるということでした。
しかし、今回調べた内容だけでも共通する油がありますね。

それは『パーム油』。

パーム油とはアブラヤシの実から採れる植物性油脂です。
価格が安く、熱に強い動物性脂肪と脂肪酸の成分が似ているため、熱処理する加工品に多用されています。

しかし、ラードやバターのように常温では溶けないため、摂り過ぎると体内でも固まりやすく、摂取量に注意しなければいけません。
一方、その他の植物性油脂はサラサラの液体ではありますが、熱に弱いものがほとんどです。

そのため、パーム油と他の植物性油脂を混ぜて、お互いの欠点を補うように使用しているのです。
しかし、最大の問題はこのパーム油にあります。
パーム油に含まれる酸化防止剤は、発ガン性のあるBHA・BHTが使われていたのです。

使用禁止を取りやめた発ガン性物質

はじめに発ガン性が認められたのは1981年。
名古屋の研究グループが、動物実験にてBHAの発ガン性を確認しました。

それを受けて、当時の厚生省はBHAの使用禁止に向けて動き始めます。
しかし、BHA使用国であるアメリカやイギリスが猛反対、日本への輸出を途絶えさせないために圧力をかけてきたのです。

結果、食用油ではパーム油だけに使用を許可し、使用禁止は取りやめとなりました。
他にも食用では魚介類の冷凍品や乾製品、塩漬け加工品、バター、食用以外では化粧品にも使用されています。

政府が使用禁止をやめた理由は、下記の2つです。

・ラット(げっ歯類)では発ガン性が認められたが、哺乳類では確認されなかった
・実験でのBHA摂取量は、通常摂取する量の1000倍以上という非現実的なもの

また、アメリカの医療専門大学では、BHAとBHTはガン細胞を抑制する作用があるという発表があります。

しかし、乳がん細胞を使った実験では、BHAがホルモンの働きを狂わす、環境ホルモンとして作用する報告や、BHTにも発ガン性や胎児の奇形を誘発することが危惧され、イギリスではBHAやBHTの摂取を規制している小児病院もあるのです。

まとめ

BHAとBHTの研究結果はそれぞれ異なり、どちらを信用するかは個人に委ねられています。
しかし、危険性が潜む食品を食べ続けるのは気が進みません。とくにお菓子類は子どもが食べることが多く心配です。

そもそも、パーム油自体にも脳卒中を促進する有害物質が含まれているという研究もあり、パーム油自体が避けるべき食品なのかもしれません。

また、年間生産数が54億を超えるインスタントラーメンにもパーム油が使われています。
手軽で利用しやすいコンビニやインスタント食品も、使用頻度は控えめにする方が良さそうです。

そして、子どもが大好きなお菓子には植物油脂の表示があるものが大半です。
含まれていないお菓子もあるので、表示内容をチェックし過剰摂取に気をつけましょう。

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