オメガ3で生理痛を緩和!生理痛はサラダ油の摂り過ぎが原因

オメガ3で生理痛を緩和!生理痛はサラダ油の摂り過ぎが原因

人によっては学校や仕事に行けないほど、激しい腹痛が襲いかかる生理痛。

毎月訪れる痛みに対して、お腹を温めたり、薬を飲むことで対処している人も多いはず。
しかし生理痛の根本的な原因を改善しなければ、その場しのぎに過ぎません。

じつは生理痛が起こる原因には、油が関係しているって知っていますか?
そのため、油の摂取内容を変えるだけで、生理痛を改善することができるのです。

これ以上、生理痛に苦しまないためにも、油と生理痛の関係性を知っておきましょう。

生理は何のため?

そもそも生理とは、子宮内膜がはがれ、体外へ排出していくこと。
女性の体は妊娠に向けて毎月排卵しますが、排卵された卵子のたどり着く場所が子宮内膜です。

子宮内膜は排卵期が近づくに連れてだんだん厚くなり、卵子と精子が結びついた受精卵が育ちやすいように準備します。

しかし卵子は排卵後1~2日しか生存できません。
そのため、その間に受精しなければ妊娠することはできず、卵子と子宮内膜は不要になります。

そして不要となった卵子と子宮内膜は、一緒に体外へ排出されます。
これが毎月女性に訪れる、生理のしくみです。

不要となった子宮内膜ははがれ、子宮が収縮することで体外へ排出されます。
じつは生理痛の痛みは、この子宮の収縮運動が原因。
子宮の収縮が激しくなるほど、お腹に強い痛みを感じます。

そして、この子宮の収縮を促す成分に、油が関係しているのです。

生理痛の原因は、サラダ油

子宮の収縮に関係する油…それはサラダ油などリノール酸が多く含まれる油です。
リノール酸は体内でアラキドン酸に変化するのですが、じつはこのアラキドン酸から発生する成分プロスタグランジンE2が、子宮の収縮に作用しています。

子宮の収縮は、不要となった子宮内膜を体の外に出すために必要な働きです。
しかし、プロスタグランジンE2の量が多すぎると子宮が激しい収縮を繰り返し、日常生活に支障をきたすほどの痛みが発生します。

子宮の収縮に作用し、お腹に痛みを発生させるプロスタグランジンE2。
このプロスタグランジンE2が増える理由は、2つあります。
それはサラダ油などのリノール酸の摂り過ぎと、血流の悪さです。

まず子宮を収縮させるプロスタグランジンE2は、サラダ油などに含まれるリノール酸が体内で変化して発生する成分でした。

そのためリノール酸を摂り過ぎれば、プロスタグランジンE2の量も増えるので子宮の収縮は活発化。
またプロスタグランジンE2は炎症性も持ち合わせているので、痛みもより強まります。

そもそも現代人は、サラダ油などリノール酸が多い植物油を日常使いしています。
またリノール酸はお米や野菜など多くの食品にも含まれているため、すぐ摂り過ぎになってしまうのです。

さらにプロスタグランジンE2の影響は、不妊の原因のひとつである子宮内膜症にも関わりがあります。

子宮内膜症は、経血の逆流によって子宮内膜が卵巣や卵管に付着し、炎症を起こすことですが、この炎症もプロスタグランジンE2が起こしているのです。

このようにプロスタグランジンE2のもととなるリノール酸の摂取量が多いために、子宮収縮が激しく、生理痛がひどくなることは納得できます。

しかし、プロスタグランジンE2が増えるもう一つの理由である血流の悪さは、どう関係しているのでしょう…。

体の冷えは、生理痛をひどくする

子宮の収縮を促すプロスタグランジンE2は、血流が悪くても増えます。
その理由は、血流が悪いと不要になった子宮内膜が上手く排出されないからです。

通常、不要となった子宮内膜は、血液と一緒に体外へ排出されます。
しかし、冷え性などで血流が悪いと、スムーズに排出されません。

そのため、プロスタグランジンE2の量を増やして子宮の収縮を激しくすることで、体の外へ押し出すのです。

生理痛のときにお腹を温めると、痛みが和らぐ経験はありませんか?
それは温めることで血流が改善したことによって、子宮の激しい収縮が抑えられたのです。

特に女性は冷え性の人も多く、体質的なものとして諦めている人もいるはず。
しかし、摂取する油を変えるだけで血流も生理痛も、改善することができます。

生理痛に効く、オメガ3

子宮収縮に作用するプロスタグランジンE2は、サラダ油などに含まれるリノール酸からつくられていました。

ところがプロスタグランジンは、リノール酸由来のプロスタグランジンE2だけではありません。

ある油からは、プロスタグランジンE2とは逆の作用を持つプロスタグランジンE3がつくられています。

その油とは、亜麻仁油やえごま油、魚油に含まれるオメガ3系の油。
オメガ3からつくられるプロスタグランジンE3は、子宮収縮と炎症を抑える作用があります。
そのためオメガ3を意識して摂ることで、子宮の激しい収縮を緩和することができるのです。

またオメガ3には血流を良くする働きもあります。
ちなみに毛細血管の太さは1~3ミクロン。

しかし赤血球は直径10ミクロンと何倍もの大きさがあります。
そのため赤血球に柔軟性がなければ、毛細血管を流れていくことができないのです。

しかしオメガ3には赤血球を柔らかくする作用もあるため、毛細血管まで血液を運ぶことができ、血流は改善。

血流が改善されれば、子宮内膜もスムーズに体外に出やすく、子宮も激しく収縮する必要がなくなります。

またオメガ3の摂取量が少ないほど、子宮内膜症のリスクが高まることも分かっています。オメガ3は女性特有の病気予防にも効果があるのです。

まとめ

酷い生理痛を起こすのも、それを改善するのも、どちらも油が関係していました。
また、生理痛を激しくさせるリノール酸は、赤血球を硬くして血流を悪くする作用もあります。

結局、生理痛を悪化させる根本的な原因は、リノール酸の過剰摂取です。

リノール酸はサラダ油だけでなく、植物油が含まれるパンやお菓子など多くの加工食品にも含まれています。

サラダ油をやめてリノール酸の少ないオリーブオイルを日常使いにしたり、加工食品の利用を控えるなど、できる限り摂取しないように気をつけていきたいですね。

そしてオメガ3を摂取することで症状を軽くして、毎月来る生理を少しでも軽やかに過ごしましょう。

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