赤ちゃんに「絶対食べさせてはいけない食品」と月齢別の「離乳食の注意点」

赤ちゃんに「絶対食べさせてはいけない食品」と月齢別の「離乳食の注意点」

新米ママが悩んだり不安になるのが、赤ちゃんの離乳食。
離乳食をはじめる時期や食事の量、注意が必要な食品など、気になることがたくさんあります。

特に赤ちゃんの体はまだ発達途中なので、大人と同じ感覚で食事を与えるのは危険です。

そこで、赤ちゃんの食事について調べてみました。
赤ちゃんに食べさせてはいけない食品や、月齢に合わせた離乳食の注意点について確認していきましょう。

赤ちゃんの食事の注意点

赤ちゃんの食事の注意点

赤ちゃんの食事で、特に注意が必要なのが「食中毒」と「食物アレルギー」。

赤ちゃんが食中毒や食物アレルギーを起こすと、命に危険が及ぶ場合があります。そのため赤ちゃんに食事を与える際は、常に食中毒とアレルギーに対する危機感を持っていなければいけません。

具体的にはどのような点に注意すれば良いのか、食中毒から詳しく見ていきましょう。

ハチミツや生ものは、絶対に食べさせない!

ハチミツや生ものは、絶対に食べさせない!

赤ちゃんは病原菌に対する抵抗力が弱いため、私たち大人が摂取しても問題ない食品で食中毒を起こす危険性があります。

また食中毒を起こすと重症化しやすく、命に関わる場合もあるので警戒が必要。

特に1歳未満の赤ちゃんに絶対食べさせてはいけないのが、「ハチミツ」と「卵・肉・魚介類の生食」です。

【赤ちゃんに食べさせてはいけない食品】

  • ハチミツ
  • 黒糖
  • 卵や肉、魚介類の生食

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ハチミツ

1歳未満の赤ちゃんがハチミツを摂取すると、ハチミツに含まれるボツリヌス菌が体内で毒素を発生させて、「乳児ボツリヌス症」を引き起こす危険性があります。

1歳未満の赤ちゃんがハチミツを摂取すると、ハチミツに含まれるボツリヌス菌が体内で毒素を発生させて、「乳児ボツリヌス症」を引き起こす危険性があります。

乳児ボツリヌス症の主な症状は、1週間以上のがんこな便秘になること。そのほか、下記のような症状が現れます。

(乳児ボツリヌス症の主な症状)

  • 1週間以上のがんこな便秘
  • 泣き声が弱く小さい
  • 母乳・ミルクを吸う力が弱い
  • 無表情になる
  • 首が座らなくなったり、手足を動かさない(筋力の低下)

乳児ボツリヌス症は重症化すると、呼吸麻痺を引き起こして死亡する場合もあります。上記のような症状が見られた場合は、すぐ病院に行きましょう。

また、ハチミツ以外にもボツリヌス菌に注意が必要な食品は、黒糖・コーンシロップ・非加熱の野菜ジュース。

また、ハチミツ以外にもボツリヌス菌に注意が必要な食品は、黒糖・コーンシロップ・非加熱の野菜ジュース。

なお、ボツリヌス菌は熱に強いため、通常の加熱処理では死滅しません。ボツリヌス菌を死滅させるには、120℃で4分間、100℃で6時間の加熱処理が必要です。

そのため離乳食やおやつに加工食品を利用する際は、原料にハチミツや黒糖などが含まれていないか必ず確認しましょう。

ちなみに1歳を過ぎると腸内環境が整うため、ハチミツを摂取しても乳児ボツリヌス症にかかることはありません。

卵・肉・魚介類の生食

卵・肉・魚介類の生食

赤ちゃんに未加熱の卵や肉・魚介類を与えるのも避けましょう。

卵や肉・魚介類の生食は大人でも食中毒を起こしやすいリスクの高い食品。未加熱や加熱不十分な食材には、下記のような病原菌が生息している可能性があります。

食中毒のリスク食品と病原菌

サルモネラ菌
O-157(腸管出血性大腸菌)
カンピロバクターなど
アニサキス
腸炎ビブリオ
ノロウイルス

※非加熱・加熱不十分な場合のみ

ただ、食中毒を起こす病原菌の多くは熱に弱いので、しっかり火を通せば予防が可能。

上記の病原菌では、ノロウイルス以外は75℃以上で1分以上、ノロウイルスは85℃以上で90秒以上加熱すると死滅します。

また土の中にはさまざまな菌が存在しているため、菌への抵抗力が弱い赤ちゃんに生野菜を与えるのもNG。

食中毒の恐れがあるだけでなく、生野菜は繊維が固いので赤ちゃんが消化不良を起こす危険性もあります。離乳食は、どんな食品もしっかり加熱することが鉄則です。

食中毒の恐れがあるだけでなく、生野菜は繊維が固いので赤ちゃんが消化不良を起こす危険性もあります。離乳食は、どんな食品もしっかり加熱することが鉄則です。

初めての食材を与えるときは、アレルギーに注意する

初めての食材を与えるときは、アレルギーに注意する
食中毒と同じく、常に注意が必要なのが食物アレルギーです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルク以外のものを摂取したことがありません。ですから、初めて与える食品はすべてアレルギーを警戒する必要があります。

食物アレルギーの原因食品は、卵や牛乳、小麦などが一般的ですが、じつはどんな食品でもアレルギーを起こす可能性があります。

そのため、離乳食はアレルギーを起こしにくいおかゆから始めること。最初は1日小さじ1杯からスタートし、赤ちゃんの様子を見ながら小さじ1杯ずつ量を増やしていきましょう。

そのため、離乳食はアレルギーを起こしにくいおかゆから始めること。最初は1日小さじ1杯からスタートし、赤ちゃんの様子を見ながら小さじ1杯ずつ量を増やしていきましょう。

なお、初めての食材を与えるときは、必ず1日1種類にすること。

初めて与える食材が2種類以上だと、アレルギー症状が出た場合にどちらの食材が原因か特定できませせん。

どの食品にアレルギー反応が出たか確認できるように、1種類ずつ慣らしていきましょう。

また、アレルギーを起こした場合に病院が閉まっていてはいけないので、新しい食材を与えるときは午前中にすること。夜間や日曜日、近所の小児科の休院日は避けるようにしましょう。

のどに詰まりやすい食品にも要注意

のどに詰まりやすい食品にも要注意

食中毒とアレルギーのほかに、赤ちゃんの食事で注意が必要なのが「のどに詰まりやすい食品」。

赤ちゃんは食品を上手に噛み砕けないだけでなく、誤って吸い込んでしまい、のどを詰まらせる危険性があります。

特にのどに詰まらせやすく注意が必要な食品は、下記の3つです。

のどに詰まりやすい食品

のどに詰まりやすい食品
  • お餅
  • こんにゃくゼリー
  • ピーナッツ、豆類
  • 粘り気があって噛み切りにくいお餅や弾力のあるこんにゃくゼリーは、のどに詰まると窒息する恐れがあります。

    また弾力性の低い一般的なゼリーやプリンも、大きなサイズを誤って吸い込んでしまうと、のどを詰まらせる場合があるので、与える際はひとくちサイズにしましょう。

    ピーナッツや豆類も誤って吸い込みやすい食品。床などに落ちたナッツ類を赤ちゃんが誤って口に入れて詰まらせる危険性もあります。

    赤ちゃんは目に入ったものを何でも口に入れるので、食卓だけでなく床に落ちた食材にも注意しましょう。

    【ここまでの内容のまとめ】

      赤ちゃんに食べさせてはいけない食品

    • ハチミツ・黒糖・コーンシロップ・生の野菜ジュース(1歳未満のみ)
    • 生の食材(野菜・卵・魚・肉など)
      赤ちゃんの食事の注意点

    • 初めて与える食品は「1日1種類・小さじ1杯から」
    • お餅やナッツ、豆などは、のどに詰まりやすい

    次からは、離乳食の開始時期や月齢ごとの離乳食のポイントについて見ていきましょう。

    離乳食をはじめるタイミングは?

    離乳食をはじめるタイミングは?

    離乳食をはじめる時期や与える量などは、赤ちゃんの発育に合わせるのが何よりも大切。

    ただ目安を知っていると赤ちゃんと向き合いやすくなるので、下記の目安を参考に進めていきましょう。

    まず離乳食の開始時期は、生後5~6ヶ月頃から。赤ちゃんに下記のような様子が見られたら、離乳食をはじめても良いサインです。

    【離乳食OKのサイン】

    • 首のすわりがしっかりしている
    • 支えてあげると座われる
    • 大人が食べているものに興味を示す
    • (じっと見る・手を出す・ヨダレを垂らすなど)

    • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少ない

    ちなみに赤ちゃんによって差はありますが、離乳食の期間は生後5ヶ月~生後18ヶ月頃までが一般的。

    月齢によって食事の回数や量などの注意点がちがってくるので、【生後5~6ヶ月】・【生後7~8ヶ月】・【生後9~11ヶ月】・【生後12~18ヶ月】の4つに分けてチェックしていきましょう。

    【生後5~6ヶ月】離乳食の目安や注意点

    赤ちゃんが母乳やミルク以外のものを初めて口にすることに挑戦します。赤ちゃんの機嫌に合わせながら、焦らずはじめましょう。

    赤ちゃんが母乳やミルク以外のものを初めて口にすることに挑戦します。赤ちゃんの機嫌に合わせながら、焦らずはじめましょう。
    【ゴックン期】生後5~6ヶ月
    離乳食の回数1日1回
    開始1ヶ月後1日2回
    調理の
    ポイント
    なめらかにすり潰す
    味付けはダシのみ
    母乳赤ちゃんが
    飲みたいだけ
    ミルク1日4回+離乳食後1回
    開始1ヶ月後1日3回+離乳食後2回

    離乳食のタイミングは母乳やミルクを与える前の午前中がベスト。まずは1日小さじ1杯のおかゆからスタートです。

    おかゆはお米1に対して水10の10倍がゆを作ります。赤ちゃんはまだ噛むことができないので、なめらかになるまですり潰してから与えます。

    食べものをちゃんとゴックンと飲み込めているか、確認しましょう。

    おかゆに慣れてきたら、2週目からは柔らかく煮た野菜に挑戦。おかゆと同じくなめらかになるまですり潰し、さらにお湯やダシなどで薄く伸ばします。

    おかゆ・野菜に慣れて、離乳食開始から1ヶ月過ぎたあたりから、タンパク質が豊富な豆腐や白身魚を試してみましょう。おかゆや野菜と同じように、柔らかく煮て、なめらかにすり潰した状態で食べさせます。

    また、どの食品も必ず小さじ1杯からはじめること。

    量も小さじ1杯ずつ増やします。同じ量を数日間続けて与えてみて、赤ちゃんの様子を確認しましょう。

    上限量は、おかゆ30g・野菜15g・豆腐・白身魚5g程度。焦らずに色んな食品を少しずつ試してみることが大事です。

    では、ゴックン期と呼ばれる生後5~6ヶ月の離乳食に、OKな食品とNG食品をチェックしていきましょう。

    【生後5~6ヶ月】離乳食のOK・NG食品

    主食

    OK米、食パン、うどん、
    そうめん、スパゲッティ
    NGそば、菓子パン
    コーンフレーク

    お米やパンなどの炭水化物が豊富な食品は、体を動かすエネルギー源になる重要な栄養素。ただし菓子パンは糖分や塩分、脂質が多いので、離乳食には向きません。

    お米やパンなどの炭水化物が豊富な食品は、体を動かすエネルギー源になる重要な栄養素。ただし菓子パンは糖分や塩分、脂質が多いので、離乳食には向きません。
    また、そばはアレルギーの原因食品になりやすいため、離乳食には控える方が安心。コーンフレークは輸入原料が多いので、初期の離乳食への使用は避けましょう。

    野菜

    OKキャベツ、ホウレン草、大根
    ニンジン、とまと、かぼちゃ
    さつまいも、じゃがいも
    ブロッコリー、玉ねぎ
    NGナス、ピーマン、オクラ
    アボカド、きのこ、海藻

    ナスはアクが強く、ピーマンは苦味を感じやすいので、初期の離乳食には避ける方がベター。

    アボカドは油分が多すぎるため、オクラはすり潰しにくいので、こちらも初期の離乳食への使用は避けましょう。

    また、きのこや海藻も茹でるとヌメリが出てすり潰しにくく、繊維が豊富なので消化器官が発達中の赤ちゃんが摂取すると、消化不良を起こす恐れがあります。

    魚・肉・豆腐

    OK白身魚(たら・カレイなど)しらす、豆腐
    NG青魚(サバ、アジなど)、鮭
    肉(牛・豚・鶏)
    卵、納豆、乳製品

    アレルギーは、食品に含まれるタンパク質に反応しておこります。

    そのためタンパク質が豊富な食品は、おかゆや野菜などの食品になれた離乳食開始1ヶ月後から、ゆっくり試していきましょう。

    魚はサバなどの青魚はアレルギーを起こしやすく脂質も多いため、まずは淡白な白身魚から始めます。また卵もアレルギーを起こしやすいので、初期の離乳食にはおすすめできません。

    魚はサバなどの青魚はアレルギーを起こしやすく脂質も多いため、まずは淡白な白身魚から始めます。また卵もアレルギーを起こしやすいので、初期の離乳食にはおすすめできません。

    肉はすり潰しにくく消化不良の原因にもなるので、タンパク質の補給はまずは魚と豆腐からはじめましょう。

    ヨーグルトや牛乳などの乳製品は、アレルギーや消化不良を起こす場合もあるので、離乳食開始1ヶ月以降からはじめるほうが安心。

    まずはタンパク質の分子が小さいヨーグルトから試しましょう。ヨーグルトは必ず砂糖が入っていないプレーンタイプを選ぶことを忘れずに。

    果物

    基本的にNG食材はありませんが、生で摂取するのでしっかり洗うこと。繊維が豊富なものが多いので、皮を向いてしっかりすり潰しましょう。

    続いて、生後7~8ヶ月のモグモグ期です。

    【生後7~8ヶ月】離乳食の目安や注意点

    【生後7~8ヶ月】離乳食の目安や注意点
    【モグモグ期】生後7~8ヶ月
    離乳食の回数1日2回
    調理の
    ポイント
    豆腐くらいの固さ
    調味料はごく少量
    ご飯50~80
    野菜20~30g
    魚・豆腐10~15g
    母乳欲しがるだけOK
    ミルク1日3回+離乳食後2回

    離乳食のタイミングは、母乳やミルクの前の午前中と午後の2回に分けます。

    舌で食べものを押しつぶして、モグモグ食べることができているかチェックしましょう。

    おかゆの固さは10倍から5~7倍に変更。野菜や魚は、舌で押しつぶせる豆腐くらいの固さを目安に粗くつぶしましょう。

    また生後7~8ヶ月の離乳食からは、食への興味を深める工夫も大切。塩やしょうゆ、味噌などの調味料を少量加えて、味に変化をつけましょう。

    どんどん食べられる食品が増えますが、生後7~8ヶ月の赤ちゃんは注意が必要な食品もまだまだ多いです。

    どのような食品を食べさせてはいけないか、生後7~8ヶ月のOK・NG食品をチェックしていきましょう。

    【生後7~8ヶ月】離乳食のOK・NG食品

    主食

    OK米、食パン、うどん、
    そうめん、コーンフレーク
    スパゲッティ、オートミール
    NGそば、菓子パン

    そばはアレルギーの原因食品になりやすく、菓子パンは糖分や塩分、脂質が多いので、離乳食には控えましょう。

    野菜

    OKキャベツ、ホウレン草、大根
    ニンジン、とまと、かぼちゃ
    さつまいも、じゃがいも
    ブロッコリー、玉ねぎ
    ナス、オクラ、
    ややNGアボカド、ピーマン、
    きのこ、海藻

    生後5~6ヶ月の時点ではNG食品だったナスやオクラも、生後7~8ヶ月のモグモグ期になると、食べることができます。

    アボカドやピーマン、きのこ類は、絶対食べてはいけない食品ではありませんが、少し注意が必要です。

    アボカドは油分が豊富なので過剰摂取させないこと。ピーマンは苦味が強いので苦味の少ないパプリカから始めると食べてくれやすいです。

    きのこや海藻は消化不良を起こしやすいので、細かく刻んで与えすぎないように気をつけましょう。

    魚・肉・豆腐

    OK白身魚、鮭、豆腐、納豆
    卵(卵黄1~全卵1/3)
    鶏肉、ヨーグルト(無糖)
    カッテージチーズ、粉チーズ
    NG青魚(サバ、アジなど)
    肉(牛・豚)

    白身魚に慣れてきたら、白身魚よりも脂質が豊富な鮭を試してみましょう。しっかり加熱して細かくほぐします。

    卵はまず卵黄だけを食べさせてみて、その後慣れてきたら全卵1/3程度の量に調整します。

    また生後7~8ヶ月以降は、鶏肉も食べることが可能。初めはササミから試してみましょう。十分に火を通して、細かくひき肉状に
    するのがポイントです。

    お肉はまずは鶏肉から慣らしていきましょう。

    お肉はまずは鶏肉から慣らしていきましょう。

    サバやアジなどの青魚は脂質が多く、また加熱すると身が固くなりやすいので、生後7~8ヶ月の赤ちゃんには避けましょう。

    生後7~8ヶ月になると、食べものを舌で押しつぶしてモグモグ食べられるようになりますが、消化・吸収する力はまだ発達途中。

    食べたものがそのまま便に出てくることも多いと思いますが、便が液状で下痢を起こしていなければ、問題ありません。赤ちゃんの発育とともに消化・吸収力も強くなります。

    続いて、生後9~11ヶ月のカミカミ期です。

    【生後9~11ヶ月】離乳食の目安や注意点

    【生後9~11ヶ月】離乳食の目安や注意点
    【カミカミ期】生後9~11ヶ月
    離乳食の回数1日3回
    調理の
    ポイント
    バナナくらいの固さ
    調味料・油はごく少量
    ご飯90g
    80g(軟飯)
    野菜30~40g
    魚・豆腐15g

    生後9~11ヶ月になると、離乳食が1日3回になります。
    歯ぐきを使って噛むようになり、前歯がだんだん生えてきます。また自分でつかんで食べようとするため、誤って丸呑みしないように注意が必要です。

    おかゆの固さは水1に対してお米5の5倍がゆ。

    野菜や魚は舌でつぶせるくらいに柔らかいと、噛まずに丸呑みする場合があります。生後7~8ヶ月の固さの目安よりも少し固く、歯ぐきでつぶせるバナナぐらいの固さを目安にしましょう。

    母乳やミルクの摂取が減るので、さまざまな食品を食べさせて栄養バランスが偏らないように気をつけましょう。

    味覚が発達してきているので、大人の食事を薄味にして色んな味に挑戦させるのもおすすめです。

    またこの時期は鉄分が不足しやすいので、肉やレバー、青魚も利用していきましょう。

    生後9~11ヶ月になると、ほとんどの食品が食べられるようになりますが、細かな注意事項について見ていきましょう。

    【生後9~11ヶ月】離乳食のOK・NG食品

    主食

    OK米、食パン、うどん、
    そうめん、コーンフレーク
    スパゲッティ、オートミール
    NGそば、菓子パン

    そばアレルギーは重症化しやすいため、生後9~11ヶ月の赤ちゃんの食事には控えましょう。

    菓子パンは糖分や塩分、脂質が多いので、こちらも発育段階の赤ちゃんには控えるほうが安心です。

    野菜

    ほとんどの野菜はしっかり火を通し、柔らかい状態であれば食べることができます。ただし油分の多いアボカド、食物繊維が豊富で噛み切りにくい海藻やきのこは注意が必要。

    手づかみして食べることが多くなるので、スティック状など食べやすいサイズや形にしましょう。

    ほとんどの野菜はしっかり火を通し、柔らかい状態であれば食べることができます。ただし油分の多いアボカド、食物繊維が豊富で噛み切りにくい海藻やきのこは注意が必要。

    魚・肉・豆腐

    生後7~8ヶ月までは食べられなかった、サバやアジなどの青背の魚、牛肉や豚肉も食べられるようになります。

    魚や肉はしっかり火を通すこと、魚は細かくほぐし、肉はミンチ状にしましょう。

    卵の摂取は全卵1/2個まで。全卵を摂取してもアレルギー反応がなければ、マヨネーズも使用できます。

    またこの時期からは、食事の間に旬の果物や幼児用のビスケット1~2枚などのおやつを取り入れてもOKです。

    続いて、生後12~18ヶ月のパクパク期を見ていきましょう。

    【生後12~18ヶ月】離乳食の目安や注意点

    【生後12~18ヶ月】離乳食の目安や注意点
    【パクパク期】生後12~18ヶ月
    離乳食の回数1日3回+おやつ
    調理の
    ポイント
    肉だんごくらいの固さ
    薄味
    ご飯90g(軟飯)
    80g(ごはん)
    野菜40~50g
    魚・豆腐15~20g

    歯ぐきで上手に噛むようになり、奥歯も少しずつ生えはじめます。

    薄味にすれば、大人の食事を取り分けてもOK。自分で手でつかんで食べるので、食べやすい大きさに工夫しましょう。

    ごはんは5倍がゆから、お米1に対して水2~3の柔らかめのご飯に変更。

    野菜や魚・肉などは、歯茎でつぶせる肉だんごくらいの固さに調理し、ひとくちサイズにしましょう。

    生後12~18ヶ月になると、ご飯やパン・野菜・魚・肉など、ほとんどの食品を食べることができますが、下記の点には注意しましょう。

    麺類

    うどんやスパゲッティなどの麺類は、柔らかくゆでて2~3cmに刻む。

    野菜

    つかみ食べしやすいように、スティック状に切ってゆでる。

    基本的には生魚を加熱処理すること。ただし薄味であれば、干物の使用も可。

    噛み切りやすいようにミンチ状にして使用すること。脂肪分の少ない薄切り肉を細かく刻んで使用するのもOK。

    ハムやウインナーなどの加工肉は塩分や添加物が多いので、使用は控えるほうがベター。利用する際は塩分・添加物の少ない製品を選びましょう。

    卵の摂取は1/2~2/3までに留めましょう。

    調味料

    全卵を摂取してもアレルギー反応がなければ、マヨネーズを摂取しても問題ありません。

    またケチャップやカレー粉・ごま油などの調味料も使用できます。ただ塩分や油分を摂りすぎないように、使用する際はごく少量に留めましょう。

    おやつ

    食事と食事のあいだに、旬の果物や幼児用ビスケット1~2枚などをおやつに取り入れてもOKです。
    しかし食事の妨げになるようであれば、おやつは無しにしましょう。

    以上が、月齢別の離乳食の注意点です。

    とはいえ、赤ちゃんのペースは1人1人ちがうので、この目安のとおり進まなくても焦る必要はありません。

    赤ちゃんのペースに合わせて、離乳食を進めていきましょう。

    まとめ

    赤ちゃんの体は免疫力や消化機能がまだ発達途中なので、食中毒とアレルギーには細心の注意が必要です。

    1歳未満の乳児には、ハチミツや黒糖の含まれる食品を食べさせないこと。野菜や魚・肉などの食材は、しっかり加熱処理しましょう。

    またアレルギーに注意するため、初めて与える食品は「1日1種類・小さじ1杯」を厳守。赤ちゃんの様子に変化がないか確認しながら、食べられる食品を増やしていきましょう。

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