豆腐や納豆の食べ過ぎは危険?大豆の8割は遺伝子組み換え!?

豆腐や納豆の食べ過ぎは危険?大豆の8割は遺伝子組み換え!?

大豆は脂肪分が少なく、タンパク質が豊富でヘルシーな食品。
特に大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た作用があるため、美容や健康効果が期待されています。

しかし、大豆イソフラボンは、がんリスクを高めるなどの有害説も…。
はたして、体に良いといわれる大豆イソフラボンは、体に悪影響を及ぼすのでしょうか?

そこで、大豆イソフラボンをはじめ、大豆の健康効果や危険性について調べてみました。

大豆イソフラボンの過剰摂取は、がんリスクを高める?

まず、健康効果が期待される大豆イソフラボンは、大豆の胚芽部分に多く含まれる成分。
化学構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ているため、体内で同じように作用します。
そのことから、大豆イソフラボンは植物エストロゲンとも呼ばれています。

大豆イソフラボンと構成が似ているエストロゲンは、女性らしい体づくりや生理、妊娠など、女性の体の機能に欠かせない重要なホルモン。

また女性特有の作用だけでなく、自律神経や血圧の安定、骨密度の維持、肌のハリや髪のツヤなど、体のあらゆる機能にも関わっています。

そのため、エストロゲンが不足すると、自律神経の乱れが原因の更年期障害、高血圧、動脈硬化、骨粗しょう症、肌荒れなどを、さまざまな体の不調を引き起こす恐れがあります。
そのため、エストロゲンが不足すると、自律神経の乱れが原因の更年期障害、高血圧、動脈硬化、骨粗しょう症、肌荒れなどを、さまざまな体の不調を引き起こす恐れがあります
とはいえ、エストロゲンの分泌を促すには、規則正しい食生活やストレスを溜め込まないなど、地道な方法しかありません。

そこで注目されたのが、大豆イソフラボン。
大豆製品を摂れば、エストロゲンと同じ体内作用のある大豆イソフラボンを簡単に摂取でき、エストロゲン不足をカバーできるのです。

ただし、大豆イソフラボンの効果はエストロゲンが不足している場合しか、期待できません。

大豆イソフラボンは、40代以降の女性に効果的

エストロゲン不足のときしか、大豆イソフラボンの効果が期待できない理由は、エストロゲンの作用するメカニズムが関係しています。

じつは、エストロゲンは単体では機能しません。
体内に存在するエストロゲン受容体と結びつくことで、はじめて力を発揮します。

もちろん、大豆イソフラボンが体内で作用するときも仕組みは同じ。

そのため、エストロゲンが十分に分泌されていれば、エストロゲン受容体の空きは無いということ。
その状態で大豆イソフラボンを摂取しても、結合するエストロゲン受容体がないため、大豆イソフラボンは機能できないのです。

ですから、エストロゲンが不足していない場合は、大豆イソフラボンを摂取しても効果はありません。
そのため、エストロゲンの分泌が盛んな20代の女性より、エストロゲンの分泌量が急激に減少する40代以降の女性の方が、大豆イソフラボンの効果は受けやすくなります。
そのため、エストロゲンの分泌が盛んな20代の女性より、エストロゲンの分泌量が急激に減少する40代以降の女性の方が、大豆イソフラボンの効果は受けやすくなります。

なお、大豆イソフラボンの影響はエストロゲンと比べて、1/100~1/1000程度。
体にやさしく作用するため、副作用の心配はないとされています。

大豆イソフラボンの過剰摂取は、控える方がベター

厚生労働省の研究では、味噌汁や大豆イソフラボンの摂取量が多いほど、乳がんリスクが低くなることが分かっています。
厚生労働省の研究では、味噌汁や大豆イソフラボンの摂取量が多いほど、乳がんリスクが低くなることが分かっています。
しかし、もっと効果を得たいからと、過剰摂取してはいけません。
大豆イソフラボンは、がん予防などに効果がある反面、がんの発生や増殖に作用するとも考えられています。

ヒトの乳がん細胞を移植したマウスに、大豆イソフラボン入りのエサを与えた実験では、がん細胞は大きく、増殖する結果に。
また他の動物実験でも、生殖機能の異常や腫瘍の増殖などの結果が報告されています。

そもそも大豆イソフラボンの作用については、今も研究途中です。
そのため、通常の食事で大豆製品を摂取する分ではリスクはないとされていますが、サプリなどで大豆イソフラボンだけを摂る場合は、過剰摂取にならないように注意しなければいけません。

食品安全委員会は、過剰摂取による危険を避けるため、大豆イソフラボンの摂取量の上限を1日70~75mgに設定しています。
また、サプリなど食事以外からの摂取量は、1日30mgが上限です。

なお、あくまでもこの数字は上限値で、1日の摂取量の理想は40mg。
一般的に、豆腐なら半丁、納豆1パックに、40mg前後の大豆イソフラボンが含まれています。

大豆イソフラボンはビタミンやミネラルとちがい、体に絶対必要な成分ではないので、1日の摂取量は目安の範囲内に留めておきましょう。

大豆には、他にも危険な成分がある?

大豆には大豆イソフラボン以外にも、体にさまざまな影響を与える成分が含まれています。それらの成分の安全性もチェックしておきましょう。
大豆には大豆イソフラボン以外にも、体にさまざまな影響を与える成分が含まれています。それらの成分の安全性もチェックしておきましょう。
気になる、大豆成分は4つ。
フィチン酸、アブシジン酸、ゴイトロゲン、トリプシンインヒビターです。
では、どのような影響があるのか、フィチン酸から順番に確認しましょう。

フィチン酸

フィチン酸は、大豆や玄米、雑穀など精製されていない植物の種に含まれる成分。
ミネラルと結合する性質があるため、体内のミネラル吸収率が低下する危険があります。

しかし、大豆や玄米に含まれるのは、すでにミネラルと結合されたフィチンです。
そのため、これ以上ミネラルと結合する必要はないので、体内のミネラル吸収率が下がる心配はありません。

アブシジン酸

アブシジン酸もフィチン酸と同じく、大豆や玄米など未精製の植物の種子に含まれる成分です。

アブシジン酸は、植物の発芽作用を調節する機能ですが、私たちには有害で、摂取すると体温や免疫機能が低下する恐れがあります。
場合によっては、不妊やがん、感染症など、さまざまな病気を引き起こします。

しかし、アブシジン酸の毒性は大豆を水につけたり、高温で熱せれば作用しません。

大豆は皮が硬いので、浸水は欠かせない行程です。
そのため、有害なアブシジン酸の影響はなくなるので、アブシジン酸の危険性も問題ないです。

ゴイトロゲン

ゴイトロゲンは甲状腺腫誘発物質ともいい、甲状腺ホルモンの生成を阻害する危険性があります。
甲状腺ホルモンは、細胞の代謝率を上げる働きがあることから、脳や心臓の働き、体温調整などに関わる、重要なホルモンです。
甲状腺ホルモンは、細胞の代謝率を上げる働きがあることから、脳や心臓の働き、体温調整などに関わる、重要なホルモンです。
ただし、ゴイトロゲンが体に影響を及ぼすのは、大量に摂取したとき。
1日の最適量とされる40gまでに留めておけば、安全です。

トリプシンインヒビター

トリプシンインヒビターは、タンパク質の分解酵素トリプシンの分泌を阻害します。
そのため、消化不良を起こす場合があります。

また、トリプシンはすい臓から分泌されるのですが、分泌量が増えすぎるとすい臓肥大の原因に。
すい臓肥大は、すい臓がんのリスクを高める危険があります。

リスクを抑えるために、大豆は必ず加熱すること。
トリプシンインヒビターは、熱すると作用しなくなるので、大豆をそのまま食べる場合も軽く炒ってから食べれば、問題ありません。

以上のように、大豆成分で危険視されていた成分は、摂取量や加熱すれば問題ないものばかりでした。

では、成分の危険性の次は、大豆の生産地の問題について見ていきましょう。

原料の大豆は、遺伝子組み換え?

大豆を原料とする豆腐や納豆、味噌、醤油などは、日本人に馴染みの深いものばかり。
大豆を原料とする豆腐や納豆、味噌、醤油などは、日本人に馴染みの深いものばかり。
しかし、日本の大豆の自給率はわずか6%。
日本で使用される大豆の90%以上は、輸入品に頼っているのが現状です。

そこで気になるのが、遺伝子組み換え大豆。

日本は、遺伝子組み換え作物の商業用の栽培を禁止していますが、海外では商業用の栽培が盛んに行われています。
日本の大豆の主な輸入国である、アメリカ、ブラジル、カナダも、遺伝子組み換え栽培に力を入れている国々です。

また、日本は遺伝子組み換え栽培を禁止しているものの、海外で栽培された遺伝子組み換え作物は、大豆やトウモロコシなど一部の作物に限り、輸入を認めています。
そのため、日本にも遺伝子組み換え大豆が輸入され、さまざまな大豆製品の原料に使用されているのです。

しかし、遺伝子組み換え大豆がどのくらい輸入されているかは分かりません。
じつは、遺伝子組み換え大豆と遺伝子組み換えでない大豆は、区別せず輸入されることが多く、遺伝子組み換え大豆だけの正確な輸入量は管理されていないのです。

ただし、アメリカを含む輸入先3国の、遺伝子組み換え大豆の栽培率をもとに推測すると、遺伝子組み換え大豆が占める割合は、80%以上だと考えられます。

【大豆の輸入状況】(農林水産省2011年データ)

輸入国輸入量の割合遺伝子組換え作物の割合
アメリカ64.6%94%
ブラジル20%83%
カナダ13.8%81%
その他1.6%

※日本の自給率6%、約94%が輸入品

そもそも遺伝子組み換え技術とは、動植物やウイルスが持つ特定の性質のDNAを、他の動植物のDNAに組み換えること。
人工的にDNAを組み込むので、どんな植物や動物でも掛けあわせることが可能です。

例えば、農薬に負けないウイルスのDNAを作物に組み込めば、農薬を撒いても作物に影響はなく、雑草だけが枯れるということ。(詳しくは遺伝子組み換えの危険性のページを確認してください)

それにより、生産率の向上や作業負担の軽減などの効果が期待できます。
しかし、人工的に組み換えたDNA由来のタンパク質が、アレルギーを引き起こしたり毒性を持たないかという不安もあります。

そのため、日本は安全性を確認したものしか輸入を許可しておらず、危険性はないとしています。

しかし、遺伝子組み換え技術が食品に本格的に導入されてから、2016年現在で20年しか経っていません。
長期的に摂取し続けたことによる影響は、今も不明。

日本には、不安要素が潜む大豆が、多く流通しているのです。

遺伝子組み換え大豆は、醤油や食用油に使われている

なお、遺伝子組み換え大豆を使用した場合は、遺伝子組み換えであることを表示する義務があります。
例えば、遺伝子組み換え大豆を使用した豆腐であれば、原料の表示欄に『大豆(遺伝子組み換え)』と表示するということ。

遺伝子組み換えについての表示は、下記の3種類で区別されています。

【遺伝子組み換え食品の表示方法】

商品への表示内容遺伝子組み換えの使用有無
遺伝子組換えである・遺伝子組換えのものを分別遺伝子組み換え作物を
使用している食品
遺伝子組換え不分別
遺伝子組換えでない・遺伝子組換えでないものを分別遺伝子組み換え作物を
使用していない食品

※分別…遺伝子組み換えと、遺伝子組み換えでないものを分けて管理し使用している
※不分別…遺伝子組み換えと、遺伝子組み換えでないものを分けて管理していない
混ざった状態のものを使用している(ほぼ遺伝子組み換えの可能性が高い)

そのため、表示内容を見れば、遺伝子組み換え大豆がどうか見分けることができます。

しかし、遺伝子組み換えの大豆製品なんて、見たことありませんよね?
豆腐や納豆の原料表示を見ても、『大豆(遺伝子組み換えでない)』の表示ばかりです。
豆腐や納豆の原料表示を見ても、『大豆(遺伝子組み換えでない)』の表示ばかりです。
では、遺伝子組み換え大豆は何に使われているかというと、醤油や大豆油。
そして、醤油や大豆油に遺伝子組み換え大豆が使われているのは、遺伝子組み換えの表示義務がないからです。

遺伝子組み換えの表示義務がある食品とない食品のちがいは、タンパク質を含んでいるかどうか。

遺伝子組み換え作物は、遺伝子を組み換えたことで新たなアレルギー物質や毒性の発生が危険視されていますが、その発生に関わるのがタンパク質です。

そのため、タンパク質が製造途中で分解・除去されていれば、不安物質は無くなるので危険性はないと考えられています。

このことから、醤油や大豆は製造工程でタンパク質が分解・除去される食品のため、表示義務がないのです。

遺伝子組み換え作物は、安全性が確認されているとはいえ、不信感が拭い切れないのが現状です。
食品メーカーもそれが分かっているので、表示義務のある豆腐や納豆に遺伝子組み換え大豆は使用しません。

そして、表示義務のない醤油や大豆油に、遺伝子組み換え大豆を使用しているのです。

また、遺伝子組み換えでないと表示されている豆腐や納豆などにも、遺伝子組み換え大豆が入っている場合があります。
それは、意図しない5%以下の混入が許されているからです。

遺伝子組み換え大豆と遺伝子組み換えでない大豆を分けて管理していても、完全に分別することは不可能として、意図せず混入した5%以下の遺伝子組み換え作物を認めているのです。

そのため、遺伝子組み換えでないと表示されていても、遺伝子組み換え大豆が混ざっている恐れがあります。

ただし、日本は遺伝子組み換え大豆を栽培していないので、国産大豆が原料であれば、混入の恐れはありません。

一方、外国産の大豆が原料の場合は、遺伝子組み換えでない商品にも遺伝子組み換え大豆が混入している恐れがあります。

薄揚げや厚揚げは、必ず油抜きする

最後は、厚揚げや薄揚げの油の話です。
薄揚げや厚揚げは、必ず油抜きする
薄揚げや厚揚げの多くは、菜種油や大豆油で揚げられているのですが、その油が危険だと知っていますか?

じつは、揚げ油として使用される菜種油や大豆油の原料も、遺伝子組み換えの可能性が高いです。

日本の大豆の自給率は6%とお話しましたが、菜種の自給率は0.1%。
日本に流通する菜種の90%以上はカナダ産で、そのほとんどが遺伝子組み換え菜種の恐れがあります。(詳しくは『菜種油の危険性』を確認してください)

また、遺伝子組み換えの危険だけでなく、油の製造方法にも問題があります。
大手の製造メーカーは、ヘキサンという石油系溶剤を使って、油を効率よく抽出するのですが、このヘキサン溶剤が問題です。

ヘキサン溶剤はガソリンにも含まれる成分で、皮膚や呼吸器などに刺激を与えたり、生殖機能や胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。

そして、油の酸化の危険性も。
高温に熱せられた油は酸化しやすく、時間が経つほど酸化は進みます。

酸化した油は、体内にある活性酸素と結びつき、細胞を傷つける危険なものです。

一部メーカーでは、国産の菜種油や酸化しにくい米油を、揚げ油に使用している商品もあります。
しかし、油について何も表示がなければ、遺伝子組み換えを原料とした危険な製法で作られた油の可能性が高いです。

そのため、揚げ油について表示のあるものを選ぶのが1番ですが、表示のない場合も熱湯をかけたり、お湯の中をくぐらせるなど、必ず油抜きをしましょう。

全てではありませんが、危険な油を落とせます。
また、だしなどの味も染み込みやすく、より美味しく食べることができます。

まとめ

大豆は馴染み深い食品でありヘルシーな印象から、たくさん食べても問題ないと思っていました。
しかし、どんな食品も過剰摂取は良くないということ。

特に大豆イソフラボンは、体に絶対必要な成分ではないので、サプリなどで大豆イソフラボンだけを摂取するよりも、体に必要な栄養素も含まれる大豆製品から摂取するようにしましょう。

(参考サイト)
国立がん医療センター:安全性評価の基本的な考え方pdf

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