アレルギーが増えた原因は免疫機能を狂わすサラダ油だった!
アレルギー大国の日本。
厚生労働省の調べでは、日本人の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患があるといわれています。
乳幼児のアトピーや食物アレルギー、大人の花粉症の増加など、アレルギーは今や人ごとではありません。
じつはアレルギー疾患が増えた原因のひとつは油。
そのためアレルギーを予防・改善するには、原因となる油を控える必要があるのです。
アレルギーを引き起こす油とはどんな油なのか、調べていきましょう。
アレルギーの原因はたんぱく質
アレルギーとは特定のものに対して、免疫反応が過剰に起こる状態。
食物アレルギーをはじめ、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、花粉症(アレルギー性鼻炎)といった症状があります。
症状はそれぞれ異なりますが、どのアレルギーにも共通する主な原因は2つ。
それは、たんぱく質とサラダ油などに多く含まれるリノール酸の摂り過ぎです。
まず1つ目は、たんぱく質の摂り過ぎがアレルギーにどう作用するかについてお話します。
そもそもたんぱく質は、食べ物だけに含まれているものではありません。
ペットの毛や花粉、ハウスダストなどにも含まれています。
通常、食事や呼吸から体内に入ったたんぱく質は、胃や腸で分解されてアミノ酸となって吸収されます。
しかし、たんぱく質が大量に摂取さたときに胃腸が弱っていると、たんぱく質を全部アミノ酸に分解することができません。
分解しきれなかったたんぱく質は血液に入り込みますが、消費されることはなく不要物となります。
その不要なたんぱく質に対して、アレルギー反応が起こるのです。
免疫機能を狂わすサラダ油
アレルギーの主な原因2つ目は、サラダ油などに多く含まれるリノール酸の摂り過ぎです。
リノール酸は体内に入ると、アラキドン酸という油へ変化します。
アラキドン酸は免疫機能の調整や脳の働きに関わる大切な油です。
しかしアラキドン酸は量が多くなると、炎症物質をつくり出して体内に炎症を起こす作用があります。
またアラキドン酸は自分で炎症を起こしていながら、その炎症を抑えようと免疫機能を過剰に反応させます。
この免疫機能の過剰反応は、アレルギーを発症しやすくする大きな原因です。
アラキドン酸の炎症によりフル稼働となった免疫機能は、炎症物質以外の少量のたんぱく質も異物と見なします。
本来私たちの体は免疫寛容といって、ある程度のたんぱく質であればアレルギー反応を起こさないようにできています。
しかしアラキドン酸の炎症による過剰な免疫反応は、少量のたんぱく質も異物と認識し、アレルギーを起こしてしまうのです。
アレルギーの改善は、まずサラダ油を止めること
アレルギーの改善はたんぱく質を控えることが重要ですが、まずは過剰に反応する免疫機能を整えることが先決です。
そのためにはリノール酸の多いサラダ油を使わず、植物油脂の含まれる加工食品も極力食べないようにしましょう。
リノール酸は体に必要な油ですが、多くの食品に含まれているため油から摂取しなくても問題ありません。
むしろ多くの食品に含まれ、さらに食用油からも摂取することで、体内は過剰状態となっています。
免疫機能を正常に保つためには、リノール酸の多いサラダ油や大豆油などの植物油、また加工食品の使用はやめる位の覚悟が必要です。
体内の炎症を抑えるオメガ3
サラダ油やたんぱく質の摂取を控えるのとは逆に、積極的に摂りたい油があります。
それは魚や亜麻仁油、えごま油に含まれるオメガ3の油です。
オメガ3の油には炎症を抑える作用があります。
魚の油に含まれるEPAやDHAは、免疫機能を狂わすアラキドン酸の炎症を抑制。
亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸は、リノール酸がアラキドン酸へ変わるのを防ぎます。
しかし、抗炎症作用があっても摂り過ぎには注意です。
魚や亜麻仁油、えごま油に含まれる油が、すべてオメガ3ではありません。
少量ですがリノール酸も含まれているため、摂り過ぎは炎症につながります。
またサバやイワシなどの青背魚には、かゆみの元となるヒスチジンというアミノ酸も含まれています。
体への反応は個人差があるので、魚や亜麻仁油、えごま油の摂取するときは、まずは少量から様子を見てみましょう。
まとめ
サラダ油だけでなく、お惣菜やお菓子、パンなど、植物油脂が使われている食品は現代に溢れています。
近年、急増したアレルギー疾患は原因物質のたんぱく質よりも、サラダ油などの過剰摂取による影響が大きいように思えます。
また牛・豚・鶏などにも免疫機能を狂わすアラキドン酸が多く含まれているので、食べ過ぎには要注意です。
日本全人口の2人に1人がアレルギー疾患にかかっている今、サラダ油をはじめとする植物油の摂取は誰もが気をつける必要があります。
料理にはリノール酸の少ないオリーブオイルに変えるなど、サラダ油をやめる行動を今すぐ始めていきましょう。