油で便秘解消!オリーブオイルやオメガ3で便秘知らずの体に

油で便秘解消!オリーブオイルやオメガ3で便秘知らずの体に

お腹の張りやお尻の詰まり、吐き気や肌荒れ・気分の低下など、体にさまざまな症状をもたらす便秘。
1週間に1度もウンチが出ないといった、重い便秘に悩む人も少なくありません。

また、薬を使って無理やり出す方法は、自然な排便がどんどん困難になって、薬が手放せなくなる悪循環に陥ることも。

ところが、薬に頼らなくても便秘を解消する方法があります。
それは油を摂ること。
じつは、油にはウンチの質を高めて排便を促す作用があるのです。

では、便秘解消に効く油について、学んでいきましょう。

便秘の原因はひとつじゃない!主な便秘の3タイプとは?

便秘の原因はひとつじゃない!主な便秘の3タイプとは?

そもそも日常的に続く慢性的な便秘は、『弛緩性便秘』・『けいれん性便秘』・『直腸性便秘』の3タイプに分けられます。
では、タイプごとの原因と対策について、簡単に説明します。

まず、ひとつ目の『弛緩性便秘』の原因は、筋力の低下。
筋力が衰えると、便を運び出す大腸のぜん動運動が鈍くなるため、便がスムーズに運び出されずに大腸に長時間とどまります。

すると、便の水分がどんどん奪われていくことで便の硬さは増し、さらに出にくくなるのです。
もともと筋肉量の少ない女性や高齢者に多く、お腹の張りや肩こり、気分の低下などの症状も現れます。

この弛緩性便秘の対策方法は、運動と不溶性食物繊維の摂取です。
大腸のぜん動運動の低下は、筋肉の衰えが原因となるため、ウォーキングなどで意識的に体を動かして筋力を保つ必要があります。

また、不溶性食物繊維は野菜やキノコ、豆、穀物などに含まれる栄養素。
体内の水分を吸収して便の量を増やし、腸に刺激を与える作用があります。
ただし、水分量が少な過ぎると硬い便となるので、水分も一緒に摂るようにしましょう。

ストレスは、腸にも悪影響を与える

2つ目の『けいれん性便秘』は、ストレスによって起こります。
これは、ストレスによって自律神経が乱れることが原因。
自律神経は、心臓や胃腸の働き、体温調節など、自分の意思とは関係なく体内の働きに作用する重要なものです。

そのため、ストレスによって自律神経が乱れれば、大腸の働きにも影響が出ます。
大腸への主な影響は、けいれんです。
大腸の一部にけいれんが生じるため、便はまとまって運ばれずに、小石のような小さい便となります。

さらに、ぜん動運動も激しくなったり弱まったりと安定せず、便秘と下痢を繰り返します。

このけいれん性便秘はストレスが原因のため、ストレスを溜め込まないことが最大の解決方法です。
また、敏感になっている腸内環境を整えるためには、不溶性食物繊維では刺激が強すぎるので、こんにゃくや海藻などの水溶性食物繊維で、柔らかい便にすることも大切です。

便意の我慢は、絶対ダメ!

そして、3つ目の『直腸性便秘』は、便意の我慢が原因です。
通常、ぜん動運動によって便が直腸まで運ばれると、脳は排便の指示を出して便意を伝え、排便を促します。

しかし、職場や学校での排便を恥ずかしがったり、朝の身支度に追われてトイレに行く時間が無かったりと便意を無視していると、脳から排便の指示が出されなくなります。
その結果、直腸に便が到達していても便意を感じず、どんどん溜まっていくのです。

この直腸性便秘の解決策は、まず便意を感じたら我慢せずにトイレに行くこと。
また、朝食を食べて胃腸の働きを促すことも欠かせません。

じつは、腸のぜん動運動は、朝が最も活発に働きます。
そのため、朝食をしっかり食べて胃腸の働きを促し、便意を感じなくてもトイレに行くといった排便のリズムをつくることが大切です。

このように、便秘のタイプによって原因や対策方法は変わりますが、もうひとつ便秘解消法として取り入れたいものがあります。
それは、油の摂取です。
じつは油には便を柔らかくして、排便を促す作用があるのです。

便秘解消に効く!オリーブオイルとオメガ3の油

そもそも便秘の人の便って、硬くて水に沈みますよね。
これは、大腸に長時間とどまる間に水分が奪われていくことや、不溶性食物繊維による水分吸収などが関係しています。
そのため、水分を多く摂ったり、便秘のタイプ別によって食物繊維の摂取方法に気をつける必要があります。

しかし、柔らかい便にするためには、もうひとつ摂取したいものがあります。
それは、オリーブオイルやオメガ3の油です。

じつは、オリーブオイルやオメガ3の油には、不飽和脂肪酸という成分が多く含まれています。
この不飽和脂肪酸は、便をコーティングして滑りを良くすることで、大腸内をスムーズに移動できるように、潤滑剤として作用するのです。

また、便自体の移動がスムーズになるため、ぜん動運動も安定。
排便時の滑りも良いため、お尻の負担も減少します。

ちなみに、オリーブオイルは便秘に効果があるとメディアでも取り上げられましたが、個人的にはオメガ3の油をオススメします。
オメガ3の油とは、亜麻仁油やえごま油、青背の魚に多く含まれている油です。

オメガ3は現代人に不足している栄養素であり、便秘解消以外にも脂肪燃焼効果や冷え性解消などの効果も期待できます。

まとめ

オリーブオイルやオメガ3の油は、毎日摂取することによって腸内環境を少しずつ整えていきます。
便秘薬のような速効性はありませんが、根本的な体質改善に向けてコツコツ頑張りたいものです。

また1日の摂取量は、オリーブオイルで大さじ1~2杯、オメガ3の油は小さじ1杯強が目安です。
オメガ3の摂り過ぎは、吐き気や下痢を引き起こす場合もあるので、量を増やす場合は少しずつ様子を見ながら増やしてください。

そして油は単品ではなく、食物繊維の多い野菜や納豆などの発酵食品にかけて食べると、より効果的です。
おいしく便秘解消に取り組みましょう。

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