美肌を手に入れる秘訣は、肌の水分量を保つオメガ3にあった

美肌を手に入れる秘訣は、肌の水分量を保つオメガ3にあった

肌トラブルのないキレイな肌は、女性なら誰もが憧れるもの。

理想の肌として、赤ちゃんの肌を思い浮かべる人も多いはず。
ところが赤ちゃんの肌は大人の肌よりも薄く、じつはとてもデリケートです。

それなのに赤ちゃんの肌がキレイな理由は、肌の水分を保つセラミドの量が多いから。
このことからもわかる通り、美肌のポイントはセラミドの量を増やして肌の水分を保つことです。

そこで見直したいのが、摂取している油の種類。
じつは油には、セラミドを増やす油とセラミドを減らす油があります。
では、肌に悪い油を摂らないためにも、肌に影響する油について学んでいきましょう。

キレイな肌は、水分保持力が高い

そもそも私たちの肌は、表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。
この中で体の一番外側にあるのは、表皮です。

表皮はさらに4層で構成されていて、私たちが実際に目にしている肌の部分は角質層と呼ばれています。

健康な肌の角質層は、角質細胞がブロックのように並んでいて、その間をセラミドを含む角質細胞間脂質がしっかりと埋めている状態です。

ところが、セラミドなどの角質細胞間脂質が少なくなり、細胞間に隙間ができると、肌の健康状態は一変します。

細胞の間にできた隙間からは、菌やホコリなどの外部刺激が侵入して肌荒れを起こしたり、肌内部の水分が蒸発して肌が乾燥するなど、肌状態は悪化。

また、肌荒れや乾燥などの肌トラブルが起これば、角質細胞の形も均一でなくなり、さらに隙間ができるという悪循環に陥ります。

そのため、セラミドなどの角質細胞間脂質によって細胞間の隙間を無くすことが、健康な肌を保つポイントです。

特に、セラミドは保湿成分の中でも水分保持力が最も高く、セラミドを失うと肌の水分量は80%も低下するので、セラミドの量を減らさないことが重要です。

ところが、セラミドの量は赤ちゃんの頃が最も多く、年齢とともにどんどん減っていきます。
残念ながら、この加齢にともなうセラミドの減少は止めることができません。

しかし、食品にはセラミドを増やすものがあり、セラミドの減少速度を遅くすることができます。

オメガ3は、セラミドを増やす油

こんにゃくやワカメなど、セラミドを増やす食品は数多くあります。
その中でもおすすめは、サラダなどにかけるだけで簡単に摂取できる亜麻仁油やえごま油です。

亜麻仁油やえごま油、青背魚に多く含まれるオメガ3の油は、セラミドの材料となります。
またセラミドを増やすだけでなく、抗酸化作用やシミやたるみの予防にも効果的です。

まず、オメガ3は体内に入ると強い抗酸化力を発揮するため、肌を老化させる活性酸素を消去します。

さらに抗炎症作用も持ち合わせていることから、肌荒れなどの炎症も抑制。
他にもシミの原因となるメラニンの合成を抑えたり、肌のハリに必要なコラーゲンの生成を促すなど、美肌に欠かせない作用が詰まっています。

もう一つオメガ3の油以外にも、セラミドを増やす油があります。
それは、サラダ油などに含まれるリノール酸です。
しかしリノール酸は摂り過ぎると、セラミドを減らす逆の作用も持ち合わせています。

リノール酸は体内でアラキドン酸という成分に変わりますが、このアラキドン酸は量が多くなると炎症物質を発生させる性質があります。
炎症物質はセラミドの生成を阻害し、セラミドを減らしてしまうのです。

現代はサラダ油をはじめ、植物油が含まれた加工食品の摂取量が多いことから、体内のリノール酸はすでに過剰状態。
そのためリノール酸は、セラミドを減少させる作用に傾いています。

ですからセラミドを増やすには、亜麻仁油やえごま油、魚油などのオメガ3の油を摂取すること。

そして、サラダ油などのリノール酸の摂取量を減らして、セラミドの減少を抑えることも意識する必要があります。

肌を老化させる、トランス脂肪酸

じつはリノール酸の摂り過ぎ以外にも、セラミドの減少に影響する油があります。
それは、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸は、肌の老化を早めてしまう活性酸素を増やす作用があります。
活性酸素によって肌が酸化すると、シミができたり肌のハリがなくなります。

また、活性酸素はセラミドを減らす作用もあるため、肌の水分量を低下させて、さらに肌の健康状態を悪くするのです。

そもそもトランス脂肪酸は、液体の植物油を常温でも固体を保てるように、水素添加したときに発生する副産物。

私たちの体はトランス脂肪酸を必要としていないため、摂取しても体に良いことはありません。

心臓病やがんの発症率を高めるなど、すでに人体への有害性は認められていて、海外では使用の禁止や含有量の規制が設けられています。

ところが日本には規制が設けられていないので、美肌のためだけでなく健康のためにも、トランス脂肪酸の摂取量は自分で気をつける必要があります。

まとめ

ちゃんとスキンケアをしていても肌荒れが治らなかった理由は、摂っている油が原因でした。
肌内部の水分を保つためにも、セラミドを減らすリノール酸やトランス脂肪酸は控え、オメガ3の油を摂取するように気をつけていきたいですね。

亜麻仁油やえごま油、魚油に含まれるオメガ3の油は、セラミドを増やすだけでなく、抗酸化作用もある油です。

抗酸化作用は美容以外にも、健康面でも体の老化を防いでくれます。
オメガ3の油でキレイな肌を目指し、同時に体も元気にしていきましょう。

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