ダイエットで減る女性ホルモンには、オメガ3で女子力キープ

ダイエットで減る女性ホルモンには、オメガ3で女子力キープ

多くの女性にとって永遠のテーマともいえる、ダイエット。
ダイエット方法も糖質制限や体幹トレーニングなど、色んなタイプがありますよね。
しかし、どのダイエット方法であっても、女性がダイエットする上で気をつけたいことがあるって知っていますか?

それは、油の摂り方です。
じつは、肌や髪のツヤなどの女子力をつかさどる女性ホルモンは、油でつくられています。
そのため、過度に脂質を制限すると、ホルモンバランスが乱れて肌はガサガサ・髪はパサパサになるなど、女性らしい美しさは失われてしまうのです。

女子力を落とさずにダイエットするには、上手な油の摂取が欠かせません。
では、ダイエット中に摂りたい油と避けたい油について、見ていきましょう。

ダイエットの目的は、女性らしくキレイになること

そもそも女性がダイエットする理由は、キレイになりたいから。
しかし体重を落とすことばかりを意識しすぎて、本来女性が持つ美しさが失われては意味がありません。

女性特有の美しさとは、胸やお尻などの体の丸いラインや、艶のある肌や髪。
こういった女性らしさは、女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)の働きによってつくられています。

この女子力キープに欠かせないエストロゲンの材料は、油です。
そのため、油の摂取量を極端に減らしてしまうと、十分なエストロゲンがつくられず、肌や髪の潤いは低下。

また、エストロゲンは子宮や卵巣機能にも作用するため、エストロゲン不足は生理不順や不妊などの原因にもなります。

しかし、油は1gあたり9キロカロリーと食品の中で最もカロリーが高く、ダイエットには天敵のような存在。
では、ダイエット中に高カロリーな油をどうやって摂れば良いのでしょう。
じつは油には、ダイエット中に摂りたい油と避けたい油があるのです。

肉の脂身とマーガリンは体に溜まりやすい

では、ダイエット中に避けたい油からチェックしていきましょう。
ダイエット中に控えたい油は2つ、肉の脂身と植物加工油脂です。

まず、ひとつ目の肉の脂身がダイエットの天敵であることは、誰もが知っていることですが、なぜ良くないのか知っていますか?
それは、肉の脂身に多く含まれる飽和脂肪酸は、体内に溜まりやすいからです。

もともと油は、体内で消費される順番が一番最後のため、体内に他の栄養素があれば消費されることなく、脂肪としてどんどん溜まっていきます。
その中でも、肉の脂身に含まれる飽和脂肪酸は、魚に含まれるDHAなどの他の油よりも消費が遅いため、脂肪として蓄積されやすいのです。

しかし、動物性の肉には筋肉をつくるタンパク質も豊富に含まれているため、全く摂らないのも問題です。
筋力低下を防ぐためにも、ダイエット中は脂身の少ない赤身肉や鶏のささみを摂るようにしましょう。

次に2つ目の植物加工油脂とは、サラダ油などの液体の植物油を加工して固形にした油のこと。
直接私たちが目にすることはありませんが、マーガリンやお菓子、インスタントラーメンなど多くの加工食品に含まれています。

この植物加工油脂を避けたい理由は、加工時に副産物として発生するトランス脂肪酸が含まれているから。
私たちの体はトランス脂肪酸を必要としていないため、トランス脂肪酸の摂取は体内に悪影響を与えるだけです。

特に、メタボの特徴でもある内臓脂肪として溜まりやすく、動脈硬化を引き起こす危険性が高まります。
また、肌や体の老化を早める活性酸素を増やしたり、生理痛や子宮内膜症を悪化させることも分かっています。

商品の表示内容に、『食用加工油脂』または『食用精製加工油脂』と書いてあれば、その商品にはトランス脂肪酸が含まれています。
心臓病やがんの発生率を高める有害物質としても認められているため、ダイエット中以外も控えたい油です。

オメガ3で脂肪を燃焼し、ホルモンバランスを整える

次は、ダイエット中に摂りたい油の紹介です。
ダイエット中に摂取したい油は2つ。ココナッツオイルとオメガ3の油です。

まず、ひとつ目のココナッツオイルは、体に脂肪がつきにくい油として話題にもなりましたね。

先ほど、油は消費時間が遅いことをお話しましたが、ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸は、体内に入るとすぐに消費される特徴があり、体内蓄積の心配がありません。
さらに、まわりの脂肪も一緒に燃やして、体内の脂肪を減らしてくれます。

しかし南国生まれのココナッツオイルは、体を冷やす作用があるため、冷え性になりやすい女性は摂り過ぎに注意です。

そして、2つ目のオメガ3の油は亜麻仁油やえごま油、青背の魚に豊富に含まれる油で、こちらも脂肪を減らす効果があります。
オメガ3は、ペルオキシソームという脂肪を分解させる場所に働きかけて、脂肪燃焼を活性化させるのです。
また、血行を良くして代謝を上げる作用もあるため、冷え性の人も安心して摂取できます。

何よりオメガ3の優れている点は、細胞膜の一部となって細胞の機能を高めること。
オメガ3が持つ強力な抗炎症や抗酸化作用は、細胞の炎症を防ぎ、バリア機能を高めて細胞を活性化させます。
そのため、エストロゲンが分泌される卵巣機能も高まり、エストロゲンは正常に分泌されて肌や髪にも潤いが戻ります。

また、重い生理痛や不妊の原因となる子宮内膜症の予防・改善効果も。
じつは生理痛や子宮内膜症は体内の炎症が関係しているため、オメガ3が持つ抗炎症作用が体内の炎症を抑えて、症状を緩和してくれるのです。
体を内側と外側の両方を整えるオメガ3は、女性にとって欠かせない油です。

まとめ

ダイエットでは、つい体重など数字に気を取られがちですが、本来の目的であるキレイになることを見失わないように気をつけたいですね。

また、体内に炎症を引き起こす原因のひとつは、サラダ油などに含まれるリノール酸の摂り過ぎです。
体内に炎症が起これば、エストロゲンを分泌する卵巣の機能低下にもつながります。
現代人は、すでにリノール酸を摂り過ぎている状態なので、肉の脂身やマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸と同じく、サラダ油の摂取も控えるように意識しましょう。

そして、女性の体を整える亜麻仁油やえごま油、青背の魚に含まれるオメガ3の油を摂取して、女性らしい美しさを保ちながらダイエットを成功させましょう。

このページのトップに戻る