健康オイルが苦手な人はコレ!ひまわり油で抗酸化力アップ!
オリーブオイルやココナッツオイル、亜麻仁油など、体に良い油は独特な香りや風味をもつものが多くあります。
いくら体に良くても、味や香りが苦手で使えないという方もいるのでは?
そんな方にオススメなのが、ひまわり油。
ひまわりの種から採れる油は、独特な風味がなく、健康効果もちゃんと期待できます。
新しい健康オイルになりそうなひまわり油について、ちょっと学んでみましょう。
体に良いのはハイオレイックタイプのひまわり油
まず、ひまわり油には含まれる脂肪酸の量によって、下記の3つのタイプがあります。
・ハイリノールタイプ(旧品種、主な脂肪酸はリノール酸)
・ハイオレイックタイプ(新品種、主な脂肪酸はオレイン酸)
・ミッドオレインタイプ(2つの中間)
もともとは、旧品種のハイリノールタイプしかありませんでした。
しかし、リノール酸の過剰摂取による健康被害が増えたため、リノール酸の量を少なくした新品種のハイオレイックタイプが開発されたのです。
現在、主流となっているのはオレイン酸の含有量が多いハイオレイックタイプ。
では、ハイオレイックタイプのひまわり油の脂肪酸組成を見てみましょう。
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飽和脂肪酸
8.9%
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オレイン酸
80.6%
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リノール酸
7.7%
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α-リノレン酸
0.2%
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その他
2.6%
ハイオレイックタイプは名前のとおり、オレイン酸が最も多く全体の8割を占めています。
オレイン酸は悪玉コレステロールの増加を抑制、胃酸の分泌を調節、便秘改善などの作用があります。
また抗酸化力があるので、加熱調理による酸化の心配がありません。
さらに、特有の香りやクセがないひまわり油は、料理の味を損なわず使用できます。
毎日の料理に、生食・加熱のどちらにもオススメです。
ビタミンEの量がとにかく多い!
植物油にはビタミンEが含まれているものが多く、私たちが摂取しているビタミンEの約2割は植物油から摂っています。
その中でもひまわり油のビタミンE含有量はトップクラス!
100gあたりに含まれるビタミンEの量は大豆油で10.4mg、菜種油で15.2mgですが、ひまわり油は39.0mgと圧倒的に多いです。
ビタミンEの優れた点は、強い抗酸化力。
体内にある活性酸素を除去し、細胞膜に含まれる脂質の酸化を防ぎます。
病気や老化の始まりは、活性酸素が脂質を酸化させることから始まります。
そのため、活性酸素を除去することと、脂質の酸化を防ぐことは健康な体を保つ重要なポイントなのです。
ひまわりの育つ環境が大きく影響するひまわり油
そもそもひまわりは、太陽と水があれば農薬なしでどこでもグングン育つ強い植物です。
その分、たくさんの水を吸収して育つため、土地の状態によってひまわり油の品質に大きな差が出ます。
ひまわり油の生産背景を見ることは、品質を確認する上で大切なことです。
ちなみに、ひまわりは遺伝子組換え栽培がおこなわれていないので、輸入品でも遺伝子組換えの心配はありません。
しかし、輸入品でひまわり油の生産背景が確認できるところはなく、結局、安心して購入できるのは国内産だけになります。
未精製のひまわり油は加熱厳禁!
抗酸化力があり匂いも少ないひまわり油は、食用だけでなく美容オイルとしても使われています。
しかし、美容用のひまわり油を加熱調理には絶対使ってはいけません!
美容用のひまわり油は未精油が多く、未精製のひまわり油を高温で加熱すると毒性物質が発生してしまうのです。
生食での使用は未精製のひまわり油でも大丈夫ですが、加熱調理には必ず精製されたひまわり油を使いましょう。
また、油の製造方法が表示されていないものは、藥品で油を抽出し高温で精製された油です。
藥品や高温加熱によって、豊富に含まれていたビタミンEは消滅。
その代わりに、さまざまな病気を引き起こす有害なトランス脂肪酸が発生した危険な油になっています。
化学薬品を使わず低温圧搾でつくられた油は、必ずそのことが表示されています。
何も表示のないものは選ばないようにしましょう。
まとめ
和食にオリーブオイルやココナッツオイルを使うのは気が引けていましたが、クセのないひまわり油なら、どんな料理にも安心して使えそうですね。
変わったものに敏感なお父さんにも、これなら受け入れてもらえそうです。
では、最後にひまわり油を選ぶポイントをおさらい。
・ハイオレイックタイプのひまわり油を選ぶ
・ひまわり油の生産背景が確認できるブランドから購入する
・低温圧搾で藥品を使わず精製されたものを選ぶ
太陽に向かって元気に咲くひまわりのパワーを、私たちも美味しく取り入れましょう!