毎日摂取でガンや認知症を防ぐ！オリーブオイルは体にいい油

オリーブオイルをふんだんに使う地中海料理。
地中海周辺で暮らす人は心疾患による死亡率が低く、それにはオリーブオイルの摂取が関係しているのではと考えられています。

オリーブオイルを摂取するだけで病気を予防できるなら、私たちもぜひ取り入れたいものです。
本当にオリーブオイルは体に良い油なのか、確かめてみましょう！

エクストラヴァージンオリーブオイル以外は体に悪い

オリーブオイルといってもどれも同じではなく、油の精製の有無によって下記の3つに分類されます。
（ヴァージンオリーブオイル）オリーブの実から油を絞っただけのもの
（精製オリーブオイル）化学藥品を使い、油を抽出・精製したもの
（オリーブオイル）精製オリーブオイルにヴァージンオリーブオイルを加えたもの

この3つのグループから、風味や酸度によって最終的に8つのランクに分けられます。
ヴァージンオリーブオイルは化学的な手を一切加えていない、オリーブの実から採れた油そのままです。
しかし、ヴァージンオリーブオイル以外の2グループはそうではありません。

精製オリーブオイルは、油の絞りカスや食用に使えない劣化したヴァージンオリーブオイルに化学薬品を使って油を抽出、精製をおこなっています。

藥品を使用しての抽出や精製工程には、高温での加熱処理があります。
油を200℃以上で加熱すると、動脈硬化やガンなど体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸が発生するのです。

また、オリーブに含まれている栄養素も破壊されてしまいます。
そのため、ヴァージンオリーブオイル以外はオリーブの成分が含まれていない体に悪い油なのです。

日本で流通しているオリーブオイルは8ランク中3つ。
最高ランクのエクストラヴァージンオリーブオイルと精製オリーブオイルにヴァージンオリーブオイルを混ぜたオリーブオイル（ピュアオリーブオイル・オリーブポマスオイルと呼ばれる）この3種類のみです。

日本では最高品質のエクストラヴァージンオリーブオイルでなければ、使う意味がないということです。

未熟な緑果のオリーブに含まれる有効成分

エクストラヴァージンオリーブオイルは、オリーブオイルの最高品質の油。
国際オリーブオイル協会（IOOC）が定めた、味や香りに欠点がなく酸度0.8％以下という条件を満たしたものだけに表示が許されています。

未熟な緑色のオリーブから採れる油は、ピリっとした刺激と苦味が特徴。
赤紫や黒色の完熟したオリーブから採れる油は、濃厚でまろやかな味わい。
同じオリーブでも収穫時期によって、ちがった風味を楽しむことができます。

果実の熟度によって変化するのは、味だけではありません。
強力な抗酸化作用と抗炎症作用をもつ『オレオカンタール』という成分量にも果実の熟度は影響します。

オレオカンタールの含有量が多いのは、未熟な緑果のオリーブ。
ピリッとした苦い刺激がその正体です。

鎮痛剤に用いられるイブプロフェンに似た抗炎症作用があるため、頭痛や生理痛を緩和。
他にもガン細胞を死滅、アルツハイマーによる脳細胞の破壊を阻止、心疾患の予防にも作用するなど、さまざまな健康効果をもたらします。

オリーブの実が熟し苦味がなくなるにつれ、オレオカンタールの含有量も少なくなります。
オレオカンタールの効果を取り入れるのであれば、ぜひ緑果のオリーブから採られたエクストラヴァージンオリーブオイルを選んでください。

体に良くて加熱調理にも使えるオリーブオイル

体に良い緑果のオリーブ。
しかし、オリーブの熟度に関係なく、エクストラヴァージンオリーブオイルに共通して含まれる脂肪酸組成も要チェックです。

全体の7割を占めるオレイン酸は抗酸化力のある脂肪酸。
飽和脂肪酸も同じく抗酸化力があり、合わせて9割近くが熱に強く酸化しにくい性質を持ちます。
熱による油の酸化が少なく、生食・加熱どちらの調理にもオススメの油です。

オレイン酸は、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸よりも胃に滞在する時間が少なく、余分な胃酸を分泌しません。

そのため、胃もたれや胸焼けを起こしにくく、胃炎や胃潰瘍などの予防や改善に効果があります。

また悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を予防、排泄物を柔らかくして便秘を改善する作用もあります。

現代人が過剰摂取しているリノール酸の含有量が低く、加熱調理もできる植物油は多くありません。
その上、さまざま健康効果が期待できるエクストラヴァージンオリーブオイルは、常用使いするべき油といえます。

まとめ

オリーブオイルというだけで体に良いと思い、種類は気にせず買っていました。
日本ではエクストラヴァージンオリーブオイルしか、体に良くなかったのですね…。

しかし、エクストラヴァージンオリーブオイルには偽物が多く出回っています。
劣化したオリーブオイルや他の植物油を混ぜた、偽のエクストラヴァージンオリーブオイルがあるのです。

その量はスーパーで売られている8割以上といわれています。
※イタリア産のオリーブオイルは偽物ページへ

本物のオリーブオイルを生産しているところは、必ずその気持ちを私たちに伝えています。
目安は1gあたり3.5円以上の油です。

扱っているオリーブや農園情報など、細かく情報が公開されているところから購入し、本物のオリーブオイルから体に良い成分を取り込みましょう。