体に悪い危険な油は今すぐ止めよう!私たちが摂るべき体にいい油ランキング!

病気も健康も油で決まる!私たちが摂るべき体にいい油とは?

突然ですが、あなたは今どんな油を摂っていますか?

じつは油には体にいい油と体に悪い油があり、どちらの油を摂取するかで体への影響は変わります。

ただ残念ながら、私たちが摂取している油は体に悪い危険な油ばかり。
その結果、動脈硬化やがん、アレルギーなどの発症リスクが高まっていると考えられています。

私たちは、今すぐ油の摂り方を見直す必要があるのです。

そこで、どの油が良いのか迷わず選べるように、体にいい安全な油をランキングでご紹介します。
また危険な油や、油が体に与える影響についても一緒に確認していきましょう。

管理人おすすめの油はこちら 今すぐチェック!

おすすめは亜麻仁油とオリーブオイル

結論からいうと、体に良いおすすめの油は亜麻仁油とオリーブオイルの2つ。

ただし亜麻仁油などを摂取する前に、控えなければいけない油があります。
それはサラダ油や大豆油などの植物油です。

そこでランキングの前に、なぜサラダ油や大豆油を控えなければいけないのか、その理由を確認していきましょう。

まずは下記の表をご覧ください。

脂肪酸摂取状況主な油加熱
オメガ6過剰サラダ油
大豆油
オメガ3不足亜麻仁油
えごま油
魚の油
オメガ9普通オリーブオイル
菜種油
飽和
脂肪酸
過剰ぎみラード
バター
肉の脂

表のとおり、油は主に4つの成分(脂肪酸)で構成されています。
そして健康な体を保つには、この4つの脂肪酸をバランスよく摂取することが大切。
しかし、私たちの油の摂り方は見てのとおりバラバラです。

バターや動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸と、サラダ油や大豆油などに多いオメガ6は摂り過ぎ。
一方、亜麻仁油やえごま油、魚の油に豊富に含まれるオメガ3は不足しています。

なかでも私たちの体に悪影響を与えているのが、サラダ油や大豆油に多いオメガ6の過剰摂取です。

オメガ6は摂り過ぎると、体内に炎症物質を発生させて細胞を傷つけます。
傷つけられた細胞は正常に機能できなくなり、その結果、動脈硬化やがん、認知症、アレルギーなどの原因になるのです。

ですから、まずは過剰摂取しているサラダ油や大豆油を控える必要があります。

反対に積極的な摂取が必要なのは、亜麻仁油やえごま油に含まれるオメガ3。
オメガ3には、オメガ6の炎症作用を抑える働きがあります。

そのため、オメガ3をしっかり摂っていれば、オメガ6による細胞の炎症を抑える事ができるので、動脈硬化などの大きな病気になるリスクを減らすことができます。

サラダ油を控えると同時に、オメガ3が豊富な亜麻仁油やえごま油の摂取が必要なのです。

では、避けたい油と必要な油が分かったところで、体にいい安全な油を4点ご紹介します。

おすすめ!体にいい油ランキング

第1位

ボタニカルオイルミックス

オメガ3不足の解消と同時に、体内の酸化も防止できる健康オイル。オメガ3以外に、活性酸素の働きを抑えるビタミンEやオレイン酸が豊富に含まれています。1袋で1日に必要なオメガ3の約85%と、ビタミンEを100%摂取できます。
第2位

オリーブハートのオリーブオイル

収穫後10時間以内のオリーブをコールドプレス製法で搾油した、加熱調理にも使えるオリーブオイル。抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富なので、体内の酸化防止も期待できます。
第3位

RITAN プレミアムオイル

私たちに不足したオメガ3を徹底的に補いたいなら、リタンプレミアムオイルがおすすめ。原料はオメガ3が豊富な亜麻仁油とサチャインチオイルだけなので、不足したオメガ3を集中的して摂取できます。
第4位

さくらの森 きなり

オメガ3の作用を効率よく摂るなら、魚由来のオメガ3が原料の「きなり」がおすすめ。魚由来のオメガ3(EPA・DHA)は、植物由来のオメガ3よりも効率よく体内に作用します。

1位から順にオススメの理由を見ていきましょう。

【第1位】ボタニカルオイルミックス

ピュアフィールドのボタニカルオイルミックス

ピュアフィールドのボタニカルオイルミックスは摂取不足のオメガ3だけでなく、抗酸化力のあるビタミンEやオレイン酸を摂取できる健康オイル。

オメガ3が豊富な亜麻仁油とえごま油に、抗酸化力の強いオレイン酸を豊富に含むオリーブオイルとアボカドオイルが配合されています。
さらに天然由来のビタミンEを加えることで、より抗酸化力の高いブレンドオイルとなっています。

その結果、ボタニカルオイルミックスを1袋摂取するだけで、1日に必要なオメガ3の約85%と、ビタミンEを100%補えるのです。

またビタミンEやオレイン酸の抗酸化力は、亜麻仁油やえごま油の酸化を防止すると同時に、体内の活性酸素を抑える作用もあります。

活性酸素は体内の油(脂質)を酸化させて、病気や老化を引き起こす危険なもの。

しかし、ボタニカルオイルミックスはビタミンEやオレイン酸が豊富に含まれているので、活性酸素の働きを抑えて、体内の酸化を防止するのです。

『不足したオメガ3の補給』と『体内の酸化防止』。
ボタニカルオイルミックスは、この2つの働きを同時に取り入れることができます。

⇒ボタニカルオイル公式サイトへ

【第2位】オリーブハートのオリーブオイル

オリーブハートのオリーブオイル

数あるオリーブオイルのなかでも、私がとくにおすすめなのが「オリーブハート」のオリーブオイル。

特徴は、オリーブの実を収穫してから10時間以内にコールドプレス製法で搾油することで可能になった酸度の低さ。

オリーブハートの酸度は0.5%以下で、国際オリーブオイル協会(IOOC)が定める酸度0.8%の基準をはるかに下回っています。

またオリーブハートは、日本人の舌に合うようにブレンドされた4種類のオリーブオイルが四季ごとに味わえるのも魅力。

苦味を控えめに調合されているので、和食料理やオリーブオイルの独特な風味が苦手な方にもおすすめです。

さらにオリーブハートのオリーブオイルは、EUの食品安全機関「エフサ」の『心臓病や血管の老化を防ぐ効果のあるオリーブオイル』の基準を満たしたヘルシーなオイル。
毎日の料理にも安心して使用できますね。

四季ごとに楽しめるオリーブハートのオリーブオイルを、ぜひご家庭でも味わってください。

⇒オリーブハート公式サイトへ

【第3位】RITAN(リタン)プレミアムオイル

RITAN(りたん)プレミアムオイル

リタンプレミアムオイルはオメガ3が豊富な亜麻仁油とサチャインチオイルだけなので、不足したオメガ3だけを補うことができます。

ただ、オメガ3は酸化しやすいのが欠点。
ボトルなどの大きな容器では、使い切る前に油が酸化する場合があります。

酸化した油は体内の活性酸素と結びつき、細胞を内側から傷つける過酸化脂質となって体内に炎症を発生させる危険なもの。
体のために摂取したはずのオメガ3も、酸化すれば体に悪い油となってしまうのです。

その点、リタンプレミアムオイルは1回分ごとに個包装されているので、油が酸化する心配もありません。
毎回新鮮なオメガ3オイルを摂取できます。

⇒ プレミアムオイル 公式サイトへ

【第4位】さくらの森 きなり

きなり

亜麻仁油やえごま油よりもオメガ3の作用を効率よく摂取するなら、さくらの森のきなりがおすすめ。

その理由は、『きなり』に含まれるオメガ3が魚由来のものだからです。

そもそもオメガ3に分類される油の成分は、主に3つあります。
1つは、亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸。
残り2つは、魚の油に豊富なEPAとDHAです。

中でもEPAの抗炎症作用は強力で、私たちが過剰摂取しているオメガ6(サラダ油の主成分)の炎症を抑制します。

なお、亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸も体内で一部EPAに変換されますが、魚由来のEPAを直接摂取するほうが、抗炎症作用を効率よく得ることができるのです。

また『きなり』はサプリタイプなので、毎日魚を食べるよりも手軽に魚由来のオメガ3を摂取できます。

⇒ きなり 公式サイトへ

以上の4つが、私がおすすめする体に良い油です。

ちなみに、体の細胞は3ヶ月ですべて生まれ変わると考えられています。
そのため、今はサラダ油などの過剰摂取によって細胞が弱っていても、今日から体にいい油を摂取すれば、細胞はどんどん正常に戻っていきます。

健康な体を保つためにも、今日から油の摂り方を見直していきましょう。

また下記からは、さらに詳しく油の危険性や体に良い油を選ぶポイントなどをご紹介しています。
気になる項目だけでも、ぜひ見てみてください。

『摂ってはいけない油』と『摂り過ぎてはいけない油』

まず危険な油とは、『摂ってはいけない油』『摂取しても良いが摂り過ぎてはいけない油』があります。

摂ってはいけない油は、酸化した油トランス脂肪酸
摂るだけで体に害となる危険な油です。

一方、摂り過ぎてはいけない油とは、リノール酸
リノール酸は少量であれば体の機能を高めますが、摂り過ぎてしまうと体に悪影響をもたらす、摂取量に注意が必要な油です。

上で説明した酸化した油とは、光や空気、熱によって酸化した油のこと。
トランス脂肪酸とリノール酸は、油の成分となる脂肪酸の種類です。

脂肪酸の種類によって、油の体内での働きや酸化速度は変わります。
トランス脂肪酸はマーガリンや加工食品、リノール酸はサラダ油などの植物油に多く含まれています。

摂ってはいけない油① 細胞を傷つける酸化油

摂ってはいけない油① 細胞を傷つける酸化油

危険な油は、摂るだけで体に害となる油が2つ(酸化した油・トランス脂肪酸)と、摂取量に注意が必要な油が1つ(リノール酸)の合計3つでした。
では、油の性質を決める主な脂肪酸を確認しながら、ひとつ目の酸化した油が体に与える影響を見ていきましょう。

主な脂肪酸の種類

・飽和脂肪酸( 牛や豚などの動物性脂肪)
・オレイン酸( オリーブオイル、菜種油など)
・リノール酸( サラダ油、大豆油など)
・オメガ3系脂肪酸( 亜麻仁油、えごま油、魚油など)

※()内は各脂肪酸が多く含まれる油

上記4つの脂肪酸のうち酸化しやすい脂肪酸は、サラダ油に多く含まれるリノール酸と、亜麻仁油などに含まれるオメガ3系脂肪酸です。
この2つの脂肪酸は光や空気、熱にとても弱いため、加熱調理には向いていません。

しかしサラダ油は、多くの家庭でも使われる調理油の代表的な存在。
熱に弱いにも関わらず加熱調理に使われたサラダ油は、体内に悪影響をもたらす酸化油になっています。

酸化した油は、体内に入ると活性酸素を吸収して過酸化脂質という有害物質に変化します。
そして、全身にある細胞の膜に侵入し、細胞を内側から傷つけていくのです。

細胞は臓器、血液、骨、筋肉、神経、皮膚など、人間の体すべてを形成する土台です。
そのため傷つけられた場所が血管内であれば動脈硬化、臓器ならがん、皮膚ならシミやシワなど、さまざまな病気や症状となって現れるのです。

またサラダ油に多く含まれるリノール酸は、加熱するとヒドロキシノネナールという脳細胞を破壊する神経毒が発生します。
神経毒によって脳細胞が傷つけられると、新しい情報を記憶する脳の海馬が萎縮してしまいます。
すると新しいことが覚えられなくなり、さっき食べたご飯を忘れるといったアルツハイマー型認知症を引き起こすのです。

体の土台となる細胞を傷つける過酸化脂質や、脳細胞を破壊する神経毒を発生させないようにするには、油を酸化させないことが重要。
加熱調理には、熱に弱いリノール酸やオメガ3を多く含む油は使わず、熱に強い飽和脂肪酸やオレイン酸の含有量が多い、オリーブオイルやラードを使うのが鉄則です。

摂ってはいけない油② 体に必要ないトランス脂肪酸

摂ってはいけない油② 体に必要ないトランス脂肪酸

摂ってはいけない油の2つ目は、トランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸はマーガリンやお菓子、カレーのルーなど、多くの加工食品に含まれています。

トランス脂肪酸は牛や羊などの反芻動物(食べたものをもう一度口に戻して咀嚼を繰り返す動物)の体内に少量含まれています。
しかし、私たちが口にするトランス脂肪酸のほとんどは、植物油に水素添加したときに副産物として発生するトランス脂肪酸です。

通常、植物油は常温では液体ですが、水素添加すると常温でも固体の状態を保てるようになります。
そのため、水素添加した植物油で作った揚げものは冷めてもベタつきにくく、クッキーなどもサックリとした食感が残せるようになります。

本来、洋菓子にはバターが使われていましたが、バターは価格が高いのが難点。
そこでコスト削減と、動物性脂肪より植物油の方が健康的という当時(1960年代後半)の厚生省の推奨もあり、水素添加した植物油の利用は一気に広がりました。

しかし私たちの体は、トランス脂肪酸を全く必要としていません
むしろ体に害を与える危険な油だったのです。

トランス脂肪酸は、世界中で危険視されている

トランス脂肪酸は、全身にある細胞膜に侵入します。
そもそも健康な細胞膜は、栄養を細胞の中に取り込みやすくするために、適度な柔軟性があります。
細胞膜に柔軟性を与えるのは、亜麻仁油や魚油に含まれているオメガ3系脂肪酸です。

しかしトランス脂肪酸が細胞膜に侵入すると、オメガ3の働きを阻害
柔軟性を失った細胞膜は、十分な栄養を細胞の中に取り込むことができません。
そのため細胞は働きが鈍くなり、やがてウイルスなどの外敵にも対抗できず、どんどん虚弱化するのです。

酸化した油が体に与える影響と同じく、体の土台となる細胞が弱まれば、細胞が形成する全身の機能も衰えていきます。
特にトランス脂肪酸による体内への影響は、心疾患やがんの発症率が高まることが懸念されています。

またトランス脂肪酸は内臓脂肪として溜まりやすく、内臓脂肪が蓄積すると高血圧や糖尿病を併発してメタボになる原因にも。
メタボになれば、動脈硬化になる危険性が一気に強まるのです

他にもトランス脂肪酸は活性酸素を増やすので、細胞を傷つける過酸化脂質が発生し、細胞の損傷がより激しくなる恐れもあります。

トランス脂肪酸の有害性は世界でも危険視されており、アメリカでは2018年6月以降、トランス脂肪酸が生成される水素添加した植物油の使用全廃が決定されています。
ヨーロッパやアジアでも、トランス脂肪酸の使用規制や表示義務などが設けられていますが、残念ながら日本には規制がありません

加工食品のパッケージ裏に、『食用加工油脂』または『食用精製加工油脂』などの表示があれば、それはトランス脂肪酸のことです。
規制のない日本では、できる限り摂取しないように自分で気をつける必要があります。

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サラダ油は、トランス脂肪酸入りの酸化油

サラダ油は、トランス脂肪酸入りの酸化油

酸化した油とトランス脂肪酸は、どちらも細胞を攻撃して全身に悪影響を及ぼす、危険な油であることが分かりました。
この2つを避けるには、酸化に弱い油は加熱調理には使用しないこと。
そして、トランス脂肪酸が入った食品の利用は控えることです。

しかしそれだけでは、危険な油を避けることはできません。
もうひとつ避けなければいけないものがあり、それは大量生産された食用油。
大量生産された食用油は、安全性よりも効率や利益を重視した結果、トランス脂肪酸を含んだ酸化した油となっているのです。

大量生産された油の多くは、原料の種や実を薬剤で溶かし、油分だけを取りだす溶剤抽出法が使われています。
原料に含まれる油分を99%取り出せるため、原料を無駄なく使い切れる製造方法です。

ところが原料を溶かす薬剤はヘキサンといって、ガソリンに含まれる有害性のある成分。
独特な臭いがあり、抽出された油にもその臭いは移ります。
そのため油を高温で何度も加熱処理して、独特な臭いと毒性を無くす行程が必要になります。

しかし独特な臭いは高温加熱によって無くなりますが、毒性は完全には消えません。
また240℃を超える高温加熱は、油が酸化するだけでなく、有害なトランス脂肪酸も生成されます。
ということは、大量生産された油は店頭に並んでいる時点で、トランス脂肪酸入りの酸化した油になっているのです。

安全な油の製造方法とは

では、安全な油はどうやって作られているのでしょうか。

油の製造方法は大きくわけて、薬剤を使用した抽出法と原料に圧力をかけて油分を絞りだす圧搾法の2パターンです。
抽出法は危険な製法でしたが、圧搾法は圧力の温度によって危険にも安全にもなります。
まずは危険な圧搾法である、高温圧搾の流れを見ていきましょう。

高温圧搾は油分が出やすいように原料の種や実を加熱し、一気に圧力をかけて油を絞りだす方法。
一気に圧力をかけると70℃以上の摩擦熱が生じ、油は酸化が始まります。
また原料の加熱と摩擦熱によって、原料に含まれる栄養素も壊されてしまうのです。

一方、安全な製造方法は、低温圧搾(コールドプレス)です。
原料に熱は加えず、摩擦熱は60℃以下を保つように、ゆっくり時間をかけて圧力をかけます。
そのため原料に含まれる栄養素は破壊されず、熱によって油が酸化することもありません。

しかし、低価格で販売される大量生産の油とはちがい、価格はグンと高くなります。
それは低温圧搾が少量ずつしか絞り出せない、手間のかかる方法だからです。

油は、私たちの体の土台となる細胞や脳に欠かせない重要な存在。
そんな大切な油だからこそ、安全性を無視した低価格の危険な油ではなく、体内の働きを高める安全な油を選んでいきたいものです。
低価格な油を買って病気になるか、少し値の張る油を買って健康な体を保つか、選ぶのは自然と決まりますね。

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摂り過ぎに注意する油① 現代人が摂り過ぎているリノール酸

摂るだけで体に害となる酸化した油とトランス脂肪酸の次は、摂り過ぎると体に悪いリノール酸の話です。
現代は、多くの人がリノール酸を摂り過ぎています。
リノール酸の摂り過ぎは、アレルギーや動脈硬化、がん、うつ、認知症、注意欠如・多動症(ADHD)など、さまざまな病気を引き起こしています。

そもそもリノール酸はサラダ油や大豆油をはじめとする植物油、植物油を使用した加工食品、米、野菜など多くの食品に含まれています。
そのため毎日の食事で十分補えるので、わざわざリノール酸が多い油を摂る必要はありません。

それにもかかわらず家庭ではサラダ油が日常的に使われ、リノール酸の多い植物油を含んだ加工食品が溢れています。
そのため現代の食生活では、すぐにリノール酸の摂り過ぎとなってしまうのです。

日本人の死因に関わる、過剰なリノール酸

では、リノール酸を摂り過ぎると、体内にどんな影響が起こるのか見ていきましょう。
まずリノール酸は体内に入ると、アラキドン酸という脂肪酸に変化します。

アラキドン酸は、免疫機能の調整や脳の働きに関わる大切な脂肪酸です。
しかし増えすぎると、炎症物質をつくって体内に炎症を起こす危険性を持ち合わせています。

リノール酸の摂り過ぎによって、アラキドン酸による炎症が起こった体は、さまざまな病気を発症しやすくなります。

そのひとつは近年急激に増加したアレルギー症状です。
アトピーや花粉症などのアレルギー症状は、アラキドン酸による炎症を止めようと免疫機能が異常反応を起こし、炎症物質以外にも敏感に反応することで起こります。

またアラキドン酸による炎症は、動脈硬化が引き起こす心疾患と、脳疾患にも関係があります。
悪玉コレステロールは動脈硬化を引き起こす悪者とされていますが、動脈硬化を引き起こすのは活性酸素によって酸化した悪玉コレステロールです。

まずアラキドン酸は活性酸素を発生させて、悪玉コレステロールが酸化されやすい体内環境をつくります。

活性酸素によって酸化した悪玉コレステロールが増えると、アラキドン酸による炎症が酸化した悪玉コレステロールを傷つけて、動脈硬化を引き起こすのです。

さらにアラキドン酸による炎症は、タバコや過度な飲酒などによって傷ついた細胞をがん化させます。
がんの要因として危険視されているタバコや過度な飲酒は、細胞を傷つける第一段階。
傷ついた細胞をがん化させるのは、アラキドン酸による炎症なのです。

日本人の死因第1位はがん、そして動脈硬化が引き金となる心疾患と脳疾患は2位と4位です。
アラキドン酸による炎症は、日本人の死に大きく関わっているのです。

病気を予防し、体の機能を高めるオメガ3

日本人の死に関わるアラキドン酸による炎症を起こさないようにするには、リノール酸の多い植物油(サラダ油や大豆油など)や植物油が含まれている加工食品を摂らないこと。

そして反対に、亜麻仁油やえごま油、魚油に含まれるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸・EPA・DHA)を摂ることです。
オメガ3系脂肪酸は、現代人が唯一不足している脂肪酸です。

植物油では亜麻仁油やえごま油にオメガ3のα-リノレン酸が多く、魚油にはEPAとDHAが多く含まれています。

多くの食品に含まれていたリノール酸とはちがい、オメガ3が豊富な食品は限られています。

また現代は肉中心の食事が多く、オメガ3が豊富な魚をあまり食べなくなったこともオメガ3が不足している原因です。

オメガ3には、アラキドン酸による炎症を抑える作用があります。
本来であれば多少アラキドン酸による炎症が起こっても、オメガ3がその炎症を抑えてくれます。
しかし、オメガ3が不足すると炎症を止めることができず、アレルギーをはじめとするさまざまな病気を発症してしまうのです。

またオメガ3は酸化しやすい脂肪酸ですが、体内に取り込まれると抗酸化作用を発揮する不思議な性質を持っています。

その性質を活かして細胞膜の酸化を防ぎ、細胞膜に適度な柔軟性を持たせます。
柔軟性のある赤血球は毛細血管でも詰まることなく、動脈硬化を発症する心配はありません。

さらに柔軟性がある細胞膜は、細胞に必要な栄養を取り込んで細胞を活性させます。
細胞の活性化は細胞が形成する臓器、血液、骨、筋肉、神経、皮膚など、全身の活性につながります。

そしてオメガ3の中でも、脳の働きに欠かせないのはDHAです。
さまざまな情報交換をおこなう脳神経細胞には、DHAが20%以上含まれていないと正常に機能しません。

認知症やうつ、注意欠如・多動症患者の脳内は、DHAが非常に少ないことが分かっています。

体内の炎症を防ぎ、脳をはじめとする全身の細胞を活性させるオメガ3は積極的に摂るべき油なのです。

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油の種類ごとに見る、避けたい油と摂りたい油

危険な油と摂るべき油が分かったところで、私たちの周りにある食用油はどっちなのか、主な食用油を例にあげて見てみましょう。
例にする油は牛や豚の脂身、サラダ油、菜種油、ごま油、オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油の7つです。

①牛や豚の脂身(ヘット・ラード)

牛や豚などの動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、体内にコレステロールや脂肪を増やす働きがあります。
肥満のイメージが強いコレステロールや脂肪ですが、コレステロールは細胞膜の材料やホルモンをつくる役割があり、私たちの体に欠かすことはできません。

またガン細胞を攻撃するリンパ球は、増殖するときにコレステロールを必要とします。
そのためコレステロール値が低いと、がん発症率が高まることも分かっています。

一方、体内に蓄えられた脂肪は衝撃から内臓を守るだけでなく、体温維持の役割もあります。
しかし飽和脂肪酸は消化が遅く、体内に溜まりやすいため、摂り過ぎは禁物です。

②サラダ油

家庭用油の代表ともいえるサラダ油ですが、原料は何か知っていますか?
じつはサラダ油の原料は、ひとつではありません。

日本農林規格(JAS)が定める、菜種や大豆、トウモロコシなど9種類の作物からつくられた油の総称がサラダ油です。

そのためサラダ油という油は日本にしか存在せず、JASの規定をクリアしているものなら、菜種油もサラダ油、大豆油もサラダ油となります。

サラダ油は精製度が高いためクセがなく、どんな料理にも使える優れものですが、体に悪い油の代表でもあります。

サラダ油は有害性のある薬剤で抽出された、トランス脂肪酸入りの酸化油。
原料も遺伝子組み換え作物が多く、安全面よりも利益と効率を重視してつくられた危険な油です。

③菜種油(キャノーラ油)

日本国内で最も消費されている菜種油。
今主流となっているのは、カナダで作られた新品種のキャノーラ油です。
現在、旧品種の菜種油はほぼ生産されていないため、キャノーラ油も区別せず菜種油と呼ばれています。

菜種油の主成分は熱に強いオレイン酸なので、加熱調理しても酸化しにくい特徴があります。

またオレイン酸の体内作用は、悪玉コレステロールの減少や腸内環境の改善など。
摂り過ぎは肥満につながりますが、それ以外の害はありません。

しかし菜種油自体に有害物質が含まれているともいわれ、原料もほとんどが遺伝子組換え作物です。
そのため、安全性には疑問が残る油です。

④ごま油

中華料理に欠かせないごま油は、家庭に常備している人も多いはず。
ごま油は熱に強いオレイン酸と、熱に弱いリノール酸の含有量がほぼ同じ割合で含まれています。

ゴマに含まれる抗酸化成分のセサミンによって、リノール酸の熱の弱さはカバーされますが、揚げものなどの高温になると、セサミンでもリノール酸の酸化はカバーしきれません。

またリノール酸は高温で加熱すると、脳神経を破壊する神経毒が発生します。
そのため、ごま油の使用は揚げものではなく、炒めものや仕上げの風味付けに使用するのがベストです。

⑤オリーブオイル

オリーブ特有の香りが魅力のオリーブオイル。
熱に強いオレイン酸が7割以上も含まれているため、油の酸化速度が遅く、毎日の調理におすすめの油です。

しかしオリーブオイルの問題点は、偽物が多いこと。
最高ランクのエクストラヴァージンオリーブオイルと表示されていても、品質の悪いオリーブオイルや大豆油などが混ざった偽物があります。

見た目だけで、本物のオリーブオイルを見分けることは困難です。
そのため生産方法や製造場所などが公開されている、信頼できる所から購入するようにしましょう。

⑥ココナッツオイル

体に脂肪が溜まりにくいと、話題になったココナッツオイル。
ココナッツオイルの主成分は、体内ですぐに消費される中鎖脂肪酸です。
その特徴からダイエット効果が注目され、健康オイルとして有名になりました。

しかしココナッツオイルは体を冷やす作用や、性ホルモンに影響を与える有害因子が微量に含まれています。

そのため、冷え性になりやすい女性や成長途中の子どもは、摂取量に気をつける必要があります。

⑦亜麻仁油

亜麻仁油の主成分であるα-リノレン酸は、現代人が不足しているオメガ3系脂肪酸のひとつ。
オメガ3はα-リノレン酸の他にEPAとDHAという種類があり、抗炎症作用や脳の働きに欠かせない脂肪酸です。

オメガ3が豊富に含まれている食品は青背の魚。
青背魚の油にはEPAとDHAがたっぷり含まれています。
しかし魚離れが進む現代で、魚料理を毎日食べるのは簡単ではありません。

そこで注目されたのが、オメガ3の一種であるα-リノレン酸が豊富な亜麻仁油やえごま油です。
不足しているオメガ3を、毎日小さじ1杯程度の量で摂取することできます。

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油の改善ポイント① サラダ油からオリーブオイルに変える

油に潜む危険性や、体への重要性をお分かりいただけたでしょうか。
では、実際に何をしていけばいいのか、詳しく見ていきましょう。

まず始めにすることは、サラダ油をやめること。
すでに過剰となっているリノール酸の摂取を減らすことが、何よりも重要です。
サラダ油以外にも大豆油、綿実油、コーン油、グレープシードオイルなど多くの植物油にリノール酸は含まれています。

リノール酸の食用油から、オレイン酸中心の食用油に切り替えていきましょう。
オレイン酸が主成分の食用油は、オリーブオイル、アボカドオイル、ひまわり油(ハイオレイックタイプ)、紅花油(ハイオレイックタイプ)などです。

この中でも特におすすめはオリーブオイル。
オリーブオイルには、体内を酸化と炎症から守るオレオカンタールという苦味成分が含まれています。

中でも未熟な緑色のオリーブから作られたオイルに、オレオカンタールは多く含まれています。

また、ひまわり油は体を温める作用があるので、冷え性の方にはひまわり油もおすすめです。
そして、どの油も低温圧搾で作られているもの、1gあたり3.5円以上を目安に選びましょう。

油の改善ポイント② 不足しているオメガ3を摂る

体内のリノール酸を減らした次は、不足しているオメガ3の摂取です。
じつはリノール酸とオメガ3は、細胞膜や脳に作用するために、体内で同じ席を取り合っています。

そのため、リノール酸を減らさずオメガ3を摂るよりも、リノール酸を減らしてからオメガ3を摂る方が効果的です。

オメガ3が豊富な亜麻仁油やえごま油、青背の魚を積極的に摂るようします。
亜麻仁油やえごま油は1日小さじ1杯強、魚はイワシやサンマ、サバなどを中心に1日1食、最低でも2日に1度は食べるように心掛けましょう。

油の改善ポイント③ 加工食品や外食の油に注意を向ける

家で食べる食事はもちろん、外食にも油を使った料理は溢れています。
また加工食品にもリノール酸が多い植物油が含まれているため、注意が必要です。

外食ではなるべく揚げもの料理を食べないこと、家でも植物油が含まれている加工食品は利用を控えるようにしましょう。

しかし意識しすぎて、負担になっては意味がありません。
揚げものは月2回までなどルールを決めて、無理なく持続できるようにするのも大事です。

まとめ

何気なく摂っていた油がどれだけ危険だったか、また油が私たちの体に必要不可欠な栄養素であることが、しっかり確認できましたね。

では最後にもう一度、体に良い油をおさらいしておきましょう。

▼オメガ3だけでなく、体内の酸化防止にも働きかける
【ピュアフィールド ボタニカルオイルミックス】

//www.purefield.biz/botanical/

▼加熱用の油は、これで決まり!
【オリーブハートのオリーブオイル】

//olive_heart.jp/starter_2/

▼私たちに不足したオメガ3を徹底的に補える
【RITAN(リタン)プレミアムオイル】

//ritan.jp/?pid=94227447

▼いつでも簡単にオメガ3をチャージできる
【さくらの森 きなり】

//sakura-forest.com/kinari/kinari31.html

私たちの体は、自分が食べたものだけでつくられています。
その中でも油は、私たちの全身の細胞や脳に欠かせない栄養素です。
体に良い油を摂って、いつまでも健康な体を保っていきましょう。

【体にいい油ランキング】をもう一度確認する

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